週刊リング

「週刊リング」は、気軽に気楽にプロレスを好き勝手語る気まぐれプロレスブログです!

Vol.32『悪の教典』

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★オープニング

全国1千万人のプロレスファンの皆様、おはこんばんにちわ。

エルゴンです。

寒いのか暑いのか分からない季節の中、僕は気になってます。

ワトは本気で猛牛殺法を伝承するのだろうか?

EVILはBCメンバーと仲良くやれるのだろうか?

ジュースが着てるタンクトップに前後ろはあるのだろうか?

試合内容よりも、ジュースの前後ろが気になる初冬の候です。

さて、新日本プロレスWTLもBOSJも盛り上がってますね。そんな中、目立っている選手たちを今日はピックアップしていきたいと思います。

さて、それでは今週もリングイン

 

悪の教典🦹‍♀️

今シリーズ、僕の中で目立ってるというか面白いと思うのは、鈴木軍とBCの選手達ですね。

現在の新日本プロレスの2大ヒール軍団です。

生粋のヒール好きである僕が、彼らのことを好きにならないワケはないのは当然として、そんな贔屓目もなしに彼らの試合はやはりおもしろいのです。

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特に鈴木軍の選手達は本当にプロフェッショナルだと感じます。悪いことをやってるのに何だか品があるんですよね。好き勝手やってる様に見せて、裏に隠した確かな実力と誇り高い生き様をたまに出してくるとこが、そういう品性を生むのでしょう。

そもそも、鈴木軍ボスである鈴木みのるのプロ意識の高さは、数多のプロレスラーの中でもトップ中のトップです。それに順風満帆なレスラー人生を送ってきたわけでもなく、結構な苦労人でした。そんな姿勢や生き様を常に近くで見たり感じたりできるワケだから、そりゃタイチもデスペラードも成長するわけです。

 

一方で、BCは発足当時から本当に嫌われるヒール路線でやってますね。AJやケニーが頭を張ってた時はベビーフェイス系ユニットになりつつありましたが、BCオリジナルメンバーのタマやファレがその路線を拒否しました。ジェイの加入後、BCは再び暗黒面に…。

それをより暗黒へ導いてるのが、《KING OF DARKNESS•EVIL》。ジェイやKENTA、タマらとはどこか一線を引くEVILは、現在新日本一の嫌われ者といっていいでしょう。ここまで徹底して振り切ったEVIL、プロのヒールとしては大大大成功です🙆‍♂️ 

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EVILが悪行三昧に振り切ってることで、BC内にきな臭い雰囲気が出てきていることも面白いですね。こんな時は大体何かが起こります。来年春くらいに、もしかしたらジェイのベビーターンなんかがあるかもしれません。僕はそんなジェイは見たくないんですけどね。

 

★エンディング

さて、そんなヒール軍団達。

特に鈴木軍は「悪の教典」と呼んでもいいくらい、理想的なヒール軍団だと僕は思います。実力あり、反則あり、コメント力ありの3拍子あれば、正直無敵です。

BCも外国人ヒール軍団としてカッコいいですね。EVILらがしゃしゃりすぎると、そんな雰囲気も壊してしまいかねないので、そこは少し心配してます。

 

それでは今週はここまで!

次週、またリングの上で!

Vol.31『2020世界最強タッグについて』

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★OP

全国1千万人のプロレスファンの皆様、おはこんばんにちわ。

エルゴンです。

廃刊したつもりの週刊リングでしたが、しれーっと復活させてもらいます。

理由は、Twitterでプロレスに関して語るのですが、文字数制限で書きたいこと全てを書ききれていないので、それをやるにはブログが最適かなと思ったのです。

[だからクソみたいなブログ書くよ 大体がバカしか見てないブログだし… 今言ったこと全部嘘だからあいあい愛して〜♪](BiSのSTUPiDの歌詞変えただけ 笑)

ま、クソブログはホントですね。自己満ですし。

そもそも廃刊した理由の1つとして、素人のくせに評論家や記者ぶってるのが、どうも我ながら気持ち悪くなったんですね。だから、復活の週刊リングは気軽に手軽にサクッと、お菓子でいえばブラックサンダーみたいな感じにしていきたいと思ってます。

さて、それでは今週もリングイン

 

世界最強タッグ優勝予想🏆

プロレス業界の年末の風物詩といえばタッグリーグですが、今回その中でも全日本プロレスが11月18日から開催する【世界最強タッグ2020】に注目してみました。

新日本のWORLD TAG LEAGUEよりも、チームのバラエティに富んでて面白そうな世界最強タッグ。その参加チームがこちら。

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う〜ん。どのチームもハズレなしですね〜。

全てのチームに優勝の可能性があると思います。

その中でも僕が優勝予想したBEST3!

まずは3位から紹介いたします。

 第3位 TAJIRI &田中将斗

国内外・メジャーインディー問わず、様々な団体で活躍してきた2人が組む、鬼盛り経験値チームです。

ポイントは、田中将斗のプロレスが全日本勢と噛み合うかどうかだと思ってます。

パワーもスピードもある田中ですが、全日本勢のパワーは並ではありません。パワーでは、諏訪魔やゼウスなどに勝てないでしょう。となればスピードで上回りたいとこですが、全日本勢は動きがスピーディな選手は少ないので、田中のスピードが空回り(?)して、若干のやりにくさを感じそうです。

 第2位 諏訪魔&石川修司

世界タッグ王者の名に恥じない、名タッグですね。

先の防衛戦では親密度もよりアップさせることに成功。最高の状態でタッグリーグを迎えます。

リーグ戦だと王者は優勝しづらいジンクスがありますが、全日本の場合は割とその辺崩しがちなとこも…。

正直、本命中の本命ですね。

 第1位 宮原健斗&青柳優馬

今年入ってからの流れで、また"青ちゃん健ちゃん"が見られるなんて感無量です。

実力というよりは、単純に好きだから1位にさせて頂きました。

でも本当に優勝しちゃいそうな点もあるんです。そのポイントは青柳優馬

1度、【青柳の乱】で宮原離れを果たして、ヨリを戻した2人。これにより、昨年と変わったのは2人の関係性ですね。もはや同等の立場といっていいでしょう。先輩後輩ではなくパートナーとして臨むタッグリーグになるでしょうから、大いに期待できます。

むしろ、ここで結果出さないと青柳にはキツいですし…そんなとこも込みで優勝候補筆頭といたします。

 

★ED

エンディングです。

世界最強タッグ、楽しみですね。

優勝候補とは思えないのですが(笑)、個人的にはアブドーラ・小林選手の参戦もワクワクさせてくれます。

もちろん新日本のBOSJもWTLも楽しみですよ。それらの優勝予想はTwitterに載せときましたので、よかったら覗いてみてください。

 

それでは今週はここまで!

次週、またリングの上で!

Vol.30『ザ・マシンガン!アンダーソンは新日本に戻るのか?』

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WWE解雇の優良選手・チャド(アンダーソン)

新型コロナウイルスの影響により、WWEが大量解雇を発表した。

解雇者の中には興味深い選手もチラホラいた。その中で、いち早く意味深な動画を自身のTwitterで公開したのが〈チャド・アレグラ〉こと〈カール・アンダーソンだ。

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アンダーソンは、中邑真輔ロッキー・ロメロらと00年代半ばに新日LA道場(※現在のLA道場とは異なる)で汗を流し、08年のNJCで急遽欠場となった永田裕志の代打として新日本に初参戦した選手。

GBHや本隊で活躍後、プリンス・デヴィットらと共にBULLET CLUBを結成。BCオリジナルメンバーとして悪行の限りを尽くしたが、惜しくも16年1月に中邑、AJ、ギャローズと共に新日本を退団しWWEへ移籍した。

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後藤洋央紀とのタッグでタッグリーグを優勝したり、ジャイアント・バーナードやドク・ギャローズとのタッグでIWGPタッグ王者となるなど、タッグ屋の印象が強いが、シングルでも2012年のG1で準優勝したりIWGP王座にも何度か挑戦しており、シングル・タッグのどちらもこなせる優良選手である。

 

■アンダーソンが参戦する団体は…

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そんなアンダーソンがWWEを解雇となり、即座に日本に戻るかの様な動画をTwitterで配信した。アンダーソンを知るファン達は狂喜乱舞している。

元々、やはり日本でプロレスがしたいという思いがあると噂されていたアンダーソン。

日本に戻る事が確定しているのであれば、やはり参戦する団体は新日本プロレスが濃厚だろう。WWE解雇の発表から例の動画を送るまでの早さからして、解雇の話があった時から旧友のタマ・トンガやファレらを通じて新日本のフロント陣と協議していた可能性が高いと思われるからだ。何のツテもないと考えられる他団体へ参戦するのであれば、もう少し時間が掛かるのではないかと推測する。

BC創設メンバーとしてBCへ戻り、暴れ回るアンダーソンを見られると思うとワクワクが止まらない。

あえてBCと敵対する立場として本隊や鈴木軍に加入しても面白いだろう。

 

また新日本以外であれば、デイビーボーイ・スミスJr.の参戦を発表していた全日本プロレスも可能性はあると思う。いくら過去に所属していたとはいえ、層の厚い新日本にアンダーソンの居場所を作れるかといえば微妙なとこだ。全日本であれば、空白であるエース外国人の座にアンダーソンが付く事は難しいことではないと思う。かつてのジョニー・エースの様に活躍してくれること間違いなしだ。宮原健斗やジェイクらとの絡みも面白そう。パープルヘイズの一員として、いきなり全日本のリングに上がるのではないかと妄想するだけで何だかニヤけてくる。

 

■他の気になる動き

WWE解雇組で、気になる選手がもう1人いる。

【RUSEV DAY】で一世風靡したルセフだ。

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新日本に参戦したいと言っていたという噂もある実力者・ルセフ。鷹木や石井らのバチバチ系と絡むと面白そうだ。

ちなみにアンダーソンの相棒であるギャローズは、家族を大事にしたいので日本には戻りたくないと言っていたらしい。ギャローズも好きな選手だが、それが事実なら日本プロレス界への復帰は難しいだろう。

 

動画まで配信しているのだから、アンダーソンが日本に戻る確率は濃厚と見ていいだろう。

早くアンダーソンが見たいぞ!

コロナよ、早く死滅してくれ!!

 

以上、次回またリングの上で。

Vol.29《発信力の鬼!KENTAが求めるものは?》

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■発信力が高いプロレスラー・KENTA。

コロナコロナで嫌になる毎日。

私達が愛するプロレスも長いことまともに開催されていない。そんな中でも、無観客でもやってくれたWWEやNOAH、団体の価値観を賭けた三冠戦を行った全日本には感謝感激雨嵐であります。もちろん自粛を貫く新日本も国内最大手として間違ってない判断だったと思う。

さて、興行が満足に打てない現在の状況でプロレスラーには何が出来るのか?

プロレスラーとはヒーロー的存在であり、最近ではアイドル的存在とも捉えられているように思う。そんな存在がSNSなどで何かを発信してくれること、とても勇気づけられるし嬉しいことだ。その中でも一際発信力が高いなと私が思う選手が、ズバリKENTAである。

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SNSをプロレスに活かす。

今や多くのプロレスラーがSNSをやっている。そもそもは宣伝活動目的で、そのついでに普段見られない日常の一面を発信しファンサービスに活用していた。だがある日、コレを本業のプロレスに活かす選手が現れ始めた。

それがタカタイチである。私の知る限り、SNSをリング上のストーリーに絡めたのは、国内では2人の喧嘩マッチが最初だったはず。

これを機に、SNSを上手に使ってプロレスに反映する選手がチラホラと出てくるようになった。元祖2人を要する鈴木軍は、デスペやみのると、皆SNSのやり方が上手い。鈴木軍だけでなくヒールは新日でも他団体でもSNSを上手に使う気がする。宣伝活動やファンとの交流を主としたベビーフェイス系よりも、歯に衣着せぬ発言を自由気ままに出来るヒール系がSNSでのプロレスには向いているのかもしれない。

私が思う最も発信力のあるプロレスラー・KENTAもヒール軍団バレットクラブの一員である。KENTAが呟かなくなると、ファンがKENTAロスを起こし始めるほどの存在になってしまっている。アンチもクソほど多いが、ファンもアホほど多い。賛否両論あるからこそ、アンチもファンも熱が入り、大きな渦が生まれているようだ。

 

■コメントに凄みを増すも、KENTAはずっとKENTA。

KENTAはヒールだから、一般の痛ファン相手でも容赦ない。タイチらも同じく容赦なく反撃するのだが、KENTAのソレとはどこか違う。

鈴木軍の痛ファンへの返しも素晴らしいのだが、素晴らしすぎて、正論すぎて、相手は屁理屈を言う他なくなるほど追い込まれる。それに比べるとKENTAはどこか遊びがある返しをする。どこかしらブラックジョークなのだ。そして、そんな痛ファン相手にどこまでも付き合う。相手がしつこいと、通常なら面倒臭がってあしらう事が多いと思うが、負けずとKENTAもしつこい。それでいて遊び感覚だから絡まれたアホが気の毒になる時もある。例え一般人でもSNS上でボコボコにしてしまうKENTAのおかげで、痛ファンらは改めてSNSの怖さを知ったんじゃないだろうか。

そして、新型コロナまみれの現在。ここにきてKENTAのコメントは更に凄みを増す

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・じじーもばばーもおっさんもおばさんもクソガキもちゃんと今日を生きてくれ。

・お前らアンチのブーイングも、くだらないツイートもなくなると寂しくなるからな。生きてこそ、だぞ。

・バカか!さっさと家に帰るんだ。

など、コロナ対策への呼びかけを毎日行ってくれる。その言葉に、ダルビッシュ本田圭佑世界で活躍する人物と通ずるモノを感じるのは、彼らと同じく世界を経験したKENTAの広い視野があってのことだろう。

そして改めてKENTAの魅力て、こういうトコなんだなぁと思う。ヒールとか関係なく、KENTAはノア時代からずっとKENTAなのだ。いい人でもないし悪い人でもない。どっちにもブレずにずっとKENTAであり続けている。

そんないつまでも飾らないKENTAだから、その言葉にファンは痺れて憧れる。私もその1人。

 

そんなKENTAが現在求めていること、それは

I miss your booooooo👎👎👎」

KENTAが再びリングに上がる時、盛大なブーイングを浴びせてやりたい。

 

以上、次回またリングの上で。

Vol.28《刃牙以来!1DAY最大トーナメント開幕⁉︎》

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■前代未聞の祭りが開かれる⁉︎

全体会中止となった新日本プロレス春の風物詩【NEW JAPAN CUP(NJC)】に、仰天プランが飛び出した。

オカダ・カズチカ〉が、《ワンデイトーナメント》としてのNJC開催を提案したのだ。

今年のNJC、出場選手は32名。この人数でワンデイトーナメントを開催するとなれば、前代未聞である。

…いや、1度だけそんな大会があったな。それは20年以上前、全世界の強者達が東京に集まり、目突き・金的、何でもアリの祭りがあった。

その祭りとは⁉︎

グラップラー刃牙》21巻〜42巻に渡り激闘を繰り広げた【東京ドーム地下闘技場最大トーナメント】だ!!

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■1DAYの為の特別ルール

32名のトーナメントを1夜で行うとなると、それは1大会31試合になる。31試合もシングルマッチとなれば、選手は大変だろうし、ファンも11試合目くらいには腹一杯になるだろう。31試合も見た日には、焼肉食べ放題の後のように、プロレスしばらくいらないモードになるだろう。そもそも、31試合もやれる時間を確保できるような会場はないだろう。刃牙でも22巻を要したのだし、長丁場は避けられない。

ともすれば、発案者のオカダも言うように何か特別ルールが必要だ。オカダはカウント1終了マッチを唱えていたが、カウント1では余りに呆気ないし、試合が盛り上がりにくいと思う。

ここで私は、オーバーザトップロープ方式(場外に出るのも負け)を提案したい。それも3回戦までの条件付きで、準決勝からは通常ルールで行う。3回戦まではオーバーザトップロープでもカウント3でもギブアップでも構いはしないということだ。この方式であれば、敢えてオカダvsジェイをあっさり決着させたり、久々の永田vsみのるをトコトンやらせるなど、試合によって使い分けができる利点がある。我ながら素晴らしい案だ。

他にも、8人ずつのブロックに分けてバトルロイヤルを行い、勝ち抜いた4人で準決勝から通常方式で闘うというのも面白そう。

 

さて、新日本プロレスはNJCを全くなかったことにするのか⁉︎ 

それとも多少強行手段でもやって退けるのか⁉︎

とにかく、早く開催してくれたらいいな。

 

今回の話は以上。

次回、またリングの上で。

Vol.27『W_1活動休止!プロレス界のピンチ‼︎』

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■一寸先はハプニング!業界細分化による廃れ!

4月1日をもってプロレス団体WRESTLE-1が活動を休止することになった。活動休止とはいうものの、休止からの復活はなかなか難しいだろうなと思う。期待はしたいが、事実上の終幕となることだろう。

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全日本を離脱した面々が立ち上げた、理想郷であるはずだった新団体は、約6年半で幕を閉じることとなった。

詳しい事情は知らない。そして何を言っても憶測になる。だが一つ言えることは〈天才・武藤敬司〉は選手として超一流だが、経営者としては非才だったということ。

そもそもプロレスラーが選手兼社長として成功するのが難しい。過去の例を振り返ると全日本を安定させていたジャイアント馬場の凄さを改めて感じる。その弟子である三沢光晴もノアを成功させた良い例だ。きっと馬場の教えの賜物だろう。

一方で、新日畑出身者はあまり結果がよろしくない。武藤も橋本も微妙な感じだし、長州や藤波は大失敗。

大谷は頑張ってるけど、結構厳しい状態だと思う。まず新日本創始者の猪木自体が経営が上手くない。猪木が持つ嗅覚は本物だと思うが、他人を巻き込む一寸先はハプニングスタイルでは、安定や信頼を掴むのは難しいだろう。

闘魂三銃士最も経営者として才覚がありそうな蝶野は、プロレス団体の経営に携わることがなかった。おそらく今後もないだろう。団体をやりくりする難しさをやる前から分かっていたのかもしれないし、《業界の細分化》による廃れを恐れたのかもしれない。

そう、この業界の細分化こそがWRESTLE-1を活動休止に追い込んだ要因ではないかと私は思う。

 

■プロレス村という大きな村を作ろう!

プロレス界に限った話ではなく、現代社会はとにかく多様性である。人が趣味嗜好として選択できるジャンルが多くなり、またそのジャンル内も細かに分けられている。一見すると同じジャンルに見えても、そのファンからすれば一緒にするなと思われることもしばしばだ。

プロレスというジャンル自体、世間からすればまだマイナーな存在だ。そんなマイナーな中に、更にディープな世界(インディー団体)が数多く存在している。私がプロレスを見始めた約20年前あたりからすれば、信じられないほど団体が増えてしまった。

マイナーなプロレス業界だから、《団体の数が増える=それだけ人の目に触れる機会が多くなる》と多様性のメリットもある一方で、プロレスに対する偏見を持つ人達がそこらのレベルが低い試合を見て「やっぱりプロレスってヤラセやん」と悪い印象を与えかねないデメリットもある。そう考えると細分化のデメリット(他、経営不振・充分な給与を与えられない・ファンの取り合い等)が大きいのではないか。結局のところ、WRESTLE-1の衰退も上記のデメリットを解消できなかったことにあるのだろう。コロナウイルスの影響も拍車をかけて、他の団体も明日は我が身な状況である。

これをクリアするには、やはり団体をもう少し絞ってみることを私は推奨する。あちこちに小さなプロレス族を作るのではなく、まずはプロレス村という大きな村を一つ作ろう。そして村を町へ発展させ、更にいずれは野球やサッカーのような大都会に並ぶほどの発展をさせようじゃないか。

新日本、全日本、ノア、ドラゲーDDT、大日本。数多くあるプロレス団体の中でも、プロレス団体として成り立ち、そこだけでメシを食っていけるのは、これらの団体だけじゃないかと思う。プロレスだけでメシを食える、これがプロとしての最低条件と私は考えるので、ゼロワンはじめ、他の団体はこれらの団体と手を結ぶことを勧めたい。

ちなみに、地方の団体なんかは地域発展の為に特産物的な感じで残しておくべきだと思う。

 

今週は以上!

次回、またリングの上で‼︎

 

 

Vol.26『野人は永遠!生涯プロレスラー宣言‼︎』

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■体だけどなく心もデカい‼︎生涯プロレスラー・中西学‼︎

2020年2月22日。《野人・中西学引退。

その3日前には、名レフェリー・タイガー服部も引退。

新日本プロレス後楽園ホール4連戦は、世間より一足早い別れの春となった。

中西は、ケガから復帰後スポット参戦が続き、チャンスも殆どなかったと記憶している。動きも悪く、引退は時間の問題かと思って見ていた。

しかし、その時が決まると寂しいものである。デビュー時からリアタイで見てきた訳ではないのだが、第3世代が前座からメインへ登り詰める様をずっと見てきたからだろう。喜びも怒りも苦しみも悲しみもファンとして共感してきたからだろう。

もちろん涙もあったが、中西らしく明るい引退だった。体だけでなく心もデカいのだ、この男は。本当に優しいゴリラである(褒め言葉)。

中西は「1度プロレスラーになったからには死ぬまでプロレスラー」と、リングを下りても《プロレスラー・中西学》として生きていくことを宣言した。

今後の中西の人生に心からエールを贈りたい。そして、中西学の名試合BEST3(週刊リング版)を少しばかり振り返りたい。

 

中西学ベストバウトセレクション

第3位《vs武藤敬司・99年8月15日》

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なんと言っても外せないのが、優勝を決めた99年G1決勝。第3世代の台頭が期待されていた今大会で、見事結果を出してみせた中西。しかも、この時、実は開幕前に怪我をしていた事を最近知ったことに驚愕した。リアルタイムで見ていたが、まさか中西が優勝するなど思ってなかったので衝撃だった。ニュースター誕生に両国が大きく沸いていたのが印象的。

 

第2位《vs武藤敬司・08年7月21日》

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またもや武藤敬司戦をチョイス。外敵としてIWGP王者となった武藤に中西が挑んだ。結果、敗戦したものの、ミサイルキックやプランチャなど強烈な野人ぶりをコレでもかと見せつけた中西。当時、“天才対決”と銘打たれていたこの試合、内容はテッパンであったと思う。

 

第1位《vs棚橋弘至・09年6月20日

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IWGP王者・中西学の初防衛戦であり、私の生涯ベストバウトでもあるこの試合。これも中西が敗れはしたものの、IWGP奪取時以上に激しい攻めを見せてくれた。これを耐え抜いた棚橋は流石としか言いようがない。どちらかといえば棚橋のベストバウトになるかもしれないが、それも中西あってのモノ。個人的にはこの試合が中西のベストバウトであると思っている。

 

■その強さ、霊長類最強といってもいい!

こうして見返してみると第3世代の歴史というのは、『vs闘魂三銃士』『vs新闘魂三銃士』の闘いであったと思う。また、新日本で闘い続けた中西、永田、天山に関しては、『vs外敵』でもあった。中西学vsボブ・サップという試合も中西だからこそ成立した試合だったと思う。

また、中西は総合でも《PRIDEの番人 ゲーリー・グッドリッジ》に勝利しており、その才能や潜在的な強さは霊長類最強といってもいいと思う。もし、藤田和之と同様に中西が総合に専念していたなら、日本人最強の座は中西が手にしていたことだろう。

 

皆に愛された中西学

本当に今までありがとうございました!

『プロレスラー・中西学になったこと。そして、これからもそうであること。本当に感謝しかない。

リングを降りても、プロレスラーである事を選択した中西の今後の人生を週刊リングは応援し続けます。

 

以上、次回またリングの上で。