週刊リング

週刊ゴング記者に憧れ、週刊リング記者(自称)になった素人超人が、独自の目線による記事を書いていくプロレスブログです。

No.3-⑵ ☆エルガン退団。新日本に警鐘を鳴らす時。

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■エルガン、金光が退団。新日本の課題が浮き彫りに!

 

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春は出会いと別れの季節というが、なかなかにショッキングな別れのニュースが、突然飛び込んできた。 新日本プロレス所属選手であるマイケル・エルガン金光輝明が退団することが発表されたのだ。

金光はおそらくケガが原因。一度復帰したものの、その後試合出場が一切ないので、妙だなと思っていたところの発表だった。

今後の未来を担う人材であった金光の退団は残念ではあるが、トップクラスの選手だったエルガン退団のショックはそれ以上に大きい。

エルガンはケガで欠場はしていたものの、NJCシリーズでの奮闘ぶりを見るに、ケガの影響もなく、更にこれからの新日本での活躍が期待される試合を見せてくれた。シリーズ中、鷹木信悟と当たった際には、お互いに戦いたいと発言したことから、「マイケル・エルガンvs鷹木信悟を望む会」というフリーメイソンも仰天する謎の組織も結成された程だ。 

 

 

エルガン退団の真意は何だったのか?

 

さて、ここから先は、プロレス記事に相応しくない内容も含まれてくるので、注意願いたい。本来、週プロなどのプロレス誌では書くべきでないプロレス界の暗黙の領域に踏み込まなければ、今回伝えたい事が書けないのだ。

エルガン退団の真意は、本人や関係者しか分からないところだが、理由の1つに団体からのプッシュを得られなかった事が考えられる。

昨年、ウェイトを絞りつつもビルドアップされた肉体改造に成功したエルガン。並大抵の努力でない事は明らかで、試合内容もこれまで以上にパワーとスピードが発揮されていた。正真正銘の怪物となったエルガンはNEVER王座を奪取。防衛ロードを築くかと思われたが、1度も防衛する事なく後藤洋央紀にベルトを奪われてしまった。これはG1で浮上する布石かとも思われたが、G1での成績も例年通りパッとしなかった。 内容は良かったにも関わらずだ。

この様に、エルガンは素晴らしいレスラーだと周囲が認めているにも関わらず、新日本在籍中チャンスを与えられる事が殆どなかった。日本のプロレスに順応し、石井智宏と同じく真っ向勝負もテクニカルな試合もできる名勝負製造機のエルガンなら、ファンが歓喜する防衛ロードを築いていたに違いない。

プロレスラーといえど、所属選手とは一般的な会社員と同じ。自分が正当な評価がされていないと転職を考えた経験がある人は多いはず。転職=スキルアップという考えが浸透している外国人なら尚更だ。エルガンは、もっと自分を評価してくれる場所を求めて他団体への移籍を考えたのかもしれない。

 

S級ヒーローならぬS級レスラー。選手飽和の新日本が抱える課題について。

 

ここで強く警鐘を鳴らさなければいけないのは、チャンスに恵まれない選手がエルガンだけではない事だ。

今の新日本のトップは、オカダ、ジェイ、内藤、棚橋の4強といわれている。 実質、新日本がIWGPヘビー級王座のポジションを許しているのは、この4人だけだと思う。 2011年以降の王者は、棚橋、オカダ、AJスタイルズ、内藤、ケニー、ジェイのみ。他にも多くのいい選手が揃っていながら、約8年間でこの6人しか頂点に君臨できていないのだ。 いわば新日本番付のS級レスラー達である。

エルガン含め、後藤、鈴木、飯伏、SANADAなど他団体なら文句なしにトップを獲れる優秀な選手たちはA級IWGP以外のベルトなら許される)といったところだろうか。

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本来であれば、A級レスラーにもっとチャンスがあっていいのだが、ベルト乱立の影響からかIWGPヘビーのベルトの価値が必要以上に高まりすぎている気がしてならない。 タイトルマッチ前の歴代王者紹介VTRを見ても分かるように、IWGPのベルトに相応しくない選手が何人か存在する。そのドヤ顔の映像が出る度に、吹き出してしまうファンもいることだろう。その様な悪しき痕跡を後世に残さないためには、ベルトの価値を高めるのは必要だが、ちょっと高めすぎていて新鮮味や刺激的なカードが不足している点は否めない。 長く見ているファンほど、そう感じている人は多いと思う。マッチメイクはリマッチ主体で、決まった人達で順繰りしているし、S級同士の闘い以外は、あらかた勝敗予想がついてしまっている状態なのだから、まぁ面白くないのだ。 ただ、試合内容が素晴らしいので、大っぴらに文句を言えないのだが。

エルガンはIWGPへ挑戦すらさせてもらえなかったし、IWGP8連敗中の後藤も王座戦はご無沙汰(しかもまだ未戴冠、もう無理なのかとさえ思えてくる)、この辺のクラスの選手たちが王者になれば面白いんだが、なかなか今の新日本はそれを許さない。 

新日本意外の国内団体も年々盛り上がってきている現在、年齢的にも後藤あたりがいつ全日本やノアへの移籍を考えてもおかしくない。

チャンスが少ないからという理由での退団・移籍者をこれ以上出すのは、殿様商売、ブックが悪い / ヘタと酷評される事まで発展するだろう。そうなれば、ここまで時間をかけて積み上げてきたものが早々と崩れ去り、ファンの流出は避けられない。ブームは過ぎ去るのも早いのだ。

 

 

試合内容は保証されているのだから、後はA級レスラー達の扱いをどうするかだ。選手が多いだけに大変なことだが、ここはブッカーの腕の見せどころ。それぞれのレスラーを上手く活かさなければいけない。それが新日本が抱える課題といえるだろう。