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Vol.39『NJC2021、新ヒーロー誕生』

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【フィンレーのプロレスが弾けた】

全国1千万人のプロレスファンの皆様、おはこんばんにちわ。

エルゴンです。

3月20日、《NEW JAPAN CUP 2021》の準決勝戦で今大会の新ヒーローが生まれたことを僕は確信した。

ヒーローの名前は、デビッド・フィンレー(27歳)。父親はWWEや新日本でも活躍した往年の名レスラー、デイブ・フィンレー。

だからフィンレーは橋本大地タマ・トンガらと同じく2世レスラーになる。

今回のNJC、何となくフィンレーが飛躍するのではないかと予想していた。

フィンジュースの試合を見ていて、最近ではジュースよりフィンレーの方が試合の手綱を握ってる様に感じてたからだ。

また昨年あたりからシングルでの試合も増えており、フィンレーのプロレスが出来上がってきている中でのNJC。

だから今のフィンレーがシングルトーナメントに出たら、いい結果を残せるのではないかと思ったのだ。

だが、格下であるチェーズやYOSHI-HASHI相手ではフィンレーのポテンシャルを十分に発揮させることは出来なかったように感じた。

続く3回戦、因縁深いジェイ・ホワイト相手に勝利したのは大金星だったが、どこかインパクトに欠ける印象が残る。

しかし遂に昨日のNJC準決勝、フィンレーのプロレスが弾けた。

相手は僕が今大会優勝候補に推しているオスプレイ。そのオスプレイ相手にフィンレーはスピードで全く引けを取らなかった。

フィンレーはスピードある方だとは思ってたが、まさかオスプレイ相手に互角でやり合えるスピードスターだとは想定外だ。

スピードが噛み合った結果、フィンレーはその実力を100%発揮し、会場を大いに沸かせていた。

試合としては負けてしまったが、後味としてはフィンレーの凄さが残る試合だった様に思う。

 

【G1で実力を試したい】

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フィンレーは試合後、早くもG1に対するコメントを出した。

「6年間、ニュージャパンで闘ってきたのに、まだ一度も『G1』に出られていない。『G1』に出場して、自分の実力を試したい」

…驚いた。改めて気付かされたが、近年とうに実力者となっていた筈のフィンレーがG1に出たことがなかったのだ。

自らG1出場を志願したということは、今大会で自信を付けたのだと思う。新日トップ選手のジェイに勝利し、オスプレイと互角にやり合ったのだから当然だ。

選手層の厚い新日本だが、今年のG1にフィンレーが出場することは間違いないだろう。

 

【2世レスラーの呪縛を解き放った】

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今大会、フィンレーはノリにノった旬な状態でもあった。

米団体・インパクトに相棒ジュースとタッグで参戦したフィンレーは、新日本ファンお馴染みの《カール・アンダーソン&ルーク・ギャローズ》グッドブラザーズ相手に勝利し、インパク世界タッグ王座を奪取。

今後はタッグ・シングル両方こなすプレイヤーとしての飛躍が期待できる。

しかしながら、2世レスラーであるフィンレーの大成はなかなか難しいと思っていた。

偉大な父親がいると、その像を息子は重ねられてしまう。橋本大地がいい例である。デビューから常に橋本真也が大地には付き纏っていた。これじゃダメだ、と大日本に主戦場を移したのは正解だったと思う。

大地もタマ・トンガもその様なある種の呪縛を抱えていて、それを解き放ち今がある。

フィンレーも当初は父親の背中を追っていた様に見えたが、自分の長所がソレとは違う事に気づき自分のスタイルを確立させた。フィンレーも2世の呪縛を解き放つことに成功したのだ。

センスはある選手だし若さもある。

だから今後まだまだ伸びていく可能性を秘めているフィンレー。

次はG1での大物食いを期待したい。

 

では、次回またリングの上で!