週刊リング

週刊ゴング記者に憧れ、週刊リング記者(自称)になった素人超人が、独自の目線による記事を書いていくプロレスブログです。

Vol.25《夢がモリモリ!今年の主役は高橋ヒロム‼︎》

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■城ホールだけでなく、新日本の主役となってもおかしくない!

今回は、新日本プロレスが2.9に行った大阪城ホール大会《THE NEWBEGINNING in OSAKA》の総まとめ号。

もちろん主役はメインのIWGP2冠タイトルマッチ《王者・内藤哲也vs KENTA》となる筈だったが、凄すぎる試合を展開して主役の座を奪った男がいる。

高橋ヒロムである。

ライバル、リュウ・リーとの死闘を制し、次回のビッグマッチでは内藤哲也とのシングルも決定したヒロム。その目立ちっぷりは、城ホール大会だけでなく今年の新日本プロレスの主役となってもおかしくないだろう。

さて、その話は後回しにするとして、城ホール大会をサラッと振り返ってみたい。

 

■KENTAがカリスマとなる日も近い!

《第1試合:中西/永田/天山/小島vs真壁/本間/田口/ヘナーレ》

2.22後楽園で引退が決まっている中西のラスト大阪試合。第3世代の絆を見せるかの如く、揃いのラスト野人Tで入場する4人…のはずが小島が素でそれを忘れていたらしい。

試合は、中西→小島へと繋ぐ連携でフィニッシュ。願わくば、引退までに中西と対峙する第3世代を見たかったが、本人の希望もあり残試合でも組む事に決まった。最後まで中西らしく元気な姿を見せてもらいたい。

《第2試合:IWGPJr.タッグ選手権試合、SHO/YOHvsデスペ/金丸》

少し前まではデスペ・金丸組とタッグチームとして雲泥の差があった3K。今回、個々の闘いに持ち込めたこともあってか、その差を少しは縮められたのかなという印象。3Kは2人とも確かな実力はあると思うので、今後より真剣にプロレスに打ち込んでもらいたいと願う。

《第3試合:飯伏/棚橋/ジュース/フィンレーvsタマ/タンガ/チェーズ/裕二郎》

タッグ戦線が少しずつ過熱してきてる気がして嬉しく思う。G.O.Dは好きだが、棚橋/飯伏組の王者姿には正直期待しかない。フィンジュースの巻き返しも楽しみ。

《第4試合:オカダ/オスプレイ vsタイチ/ザック》

この試合は、オカダに敗れた後のタイチの表情が印象的。思い詰めた感じだったので何かアクションを起こすかと思ったが、特に今回は何もなし。ここは次なるタイチの仕掛けに期待したい。

《第5試合:SANADAvsジェイ・ホワイト

派手さは少ないものの魅了することができる、高い実力者同士の一戦。外道の介入が少し目立ち過ぎて、BC加入以前にあったジェイの持ち味だったエグみがだいぶ薄れてきた様だ。介入は結構だが、もう少しジェイに任せてもいい気はするが…。

《第6試合:IWGP Jr.選手権試合、高橋ヒロムvsリュウ・リー》

間違いなく今大会ベストバウト。死闘という言葉がピッタリだった。怪我なく、この試合を無事乗り切ったことで、両者ともまた前に進むことが出来るだろう。2人にしか分からない感情や想いも沢山詰まっていた試合だったと思う。

《第7試合:IWGP US選手権試合、ジョン・モクスリーvs鈴木みのる

全世界待望の喧嘩マッチ。技術など関係ないと、お互い殴る蹴るの容赦ない攻撃を繰り出した。両者の楽しそうな表情が、いい味を出していた様に思う。また、いつか見たい試合である。

《第8試合:IWGPIWGP ICダブル選手権試合、内藤哲也vsKENTA》

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ファンをも巻き込む大論争を経て、遂に実現したこの試合。満足いかないファンも多かった様だが、私個人は大満足。両者の意地と生き様、プロレスを通してしっかり伝わりました。特にKENTAには、大きなプレッシャーが掛かったことだろう。今回の試合を経て、かつての内藤の様にKENTAがカリスマとなる日も近いんじゃないかと感じた。

 

■ヘビーvsJr.の王者対決。全てはドームへの布石⁉︎

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メイン終了後、内藤が呼び込んだのは、今回の主役・高橋ヒロム。旗揚げ記念日で何度か行われている『ヘビーvs Jr.の王者対決』を2人で闘ろうとリング上で約束した。

内藤がプロレスのいろはを叩き込んだヒロムは、内藤なくして現在の自分は有り得ないという。内藤も、ヒロムとの闘いを楽しみにずっと機を伺っていた。両想いかつ、お互いをよく知る同士。名勝負になる予感1000%である。

思えば昨年も一昨年も、旗揚げ記念日のメインはIWGP王者vsオスプレイだった。そして昨年のオスプレイの活躍といえば凄まじかった。NJC出場、BOSJ制覇、IWGPJr.王座奪還、G1出場と、ファン投票による新日本プロレスMVPとなるのも納得の大活躍。G1では棚橋に勝利するなど、ちゃんと実績も残している。

その間、欠場していたヒロムは、このオスプレイの活躍を頼もしく思う反面、悔しい思いを抱えていただろう。IWGP Jr.王者としてIWGPヘビー王者を倒し、ゴールデンタイムで試合をお茶の間に届けることが夢であるヒロム 。それに近からずも遠からずな事を実現してみせたオスプレイに、ヒロムはジェラシーを抱いた筈だ。

その悔しさ、溜まりに溜まったモノを今年はTIME BOMBらしくドカンと爆発させてくれるに違いない。王者対決もNJCもMSGもG1も、全てがヒロムには未体験ZONE。きっと派手にかましてくれることだろう。

今年のヒロムは、IWGP Jr.王者となり、Jr.の象徴に引導を渡し、IWGP王者との試合を実現させることとなった 。ヒロムは、内藤に勝利した場合、1.4東京ドームでのIWGP挑戦権利証を授与してほしいと会社へ直訴もしている。もしかしたら、これが布石となり秋のG1参戦時に大きなドラマが生まれる可能性もある。

まだ今年は始まったばかりだが、こんなにもワクワクさせてくれるヒロム。やはり今年の新日本の主役の1人であることは間違いないだろう。

 

以上、次回またリングの上で。

Vol.24《藤田とオカダ!プロレス界に闘魂の兆し‼︎》

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■最後の闘魂継承者、GHC王座に挑戦!

親会社が変わるなどリング外の話題が注目される『プロレスリング・ノア』。

しかし、リング内も熱い話題があることを忘れてはならない。

2月、GHCナショナル選手権試合《王者・杉浦貴vs清宮海斗中嶋勝彦vs鈴木秀樹など面白いカードが続々と組まれている。そして何といっても目玉となるのは、3月8日に横浜文化体育館大会にて行われるGHC王座戦《王者・潮崎豪vs藤田和之という好カードである。

『最後の闘魂継承者』と言われる藤田がノアの至宝に初挑戦する。このシチュエーションがプロレスファンとしてたまらない。

 

■長い時を経て、プロレスラー藤田和之が完成した!

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まず藤田和之のレスラー人生を簡単に振り返ってみる。

アマレスで実績を積んだ期待の若獅子として新日本プロレスに入門。同期は真壁刀義で、ここでもエリートと雑草の物語が出来ているのがおもしろい。

誰もが将来を期待する逸材だったが、プロレスで花開く前に総合格闘技へ転身。世界最強と称されたヒョードルを追い詰めるなど、間違いなく日本人最強であった。一方で新日本プロレスでも真猪木軍やチームJAPANとしてスポット的に参戦を続け、ノートン、棚橋を倒して2度もIWGP王者に輝いた。

その後、IGFを主戦場として活動したり、イマイチな結果に終わった諏訪魔との抗争を経て、現在は杉浦軍の一員としてノアに参戦中である。

 

そんな藤田のレスラー人生なのだが、これまでの藤田はプロレスラーより格闘家としてのイメージが強かった。それはプロレスのリングの上でも拭えることがなかった。強すぎる故か、藤田はプロレスが上手ではなかったからだ。

それがノアに参戦している現在、プロレスラーとして他の選手に見劣りしない闘いを魅せていると私は感じる。少なくとも、今までで1番プロレスを楽しんでいる事は間違いない。

長い時を経てようやく『プロレスラー藤田和之』が完成したと私は思った。そんな男がシングル王座に挑戦するのだから、これに注目しない私ではない。

 

■赤い至宝が藤田に似合うんじゃないか?

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さてGHC王座戦の勝敗予想だが、これは潮崎の勝利が濃厚かと思う。かつてノアの中心と期待された男が、緑を纏って王者となり、再びノアの中心となったのだ。いくら藤田に注目している私でも、潮崎にはここで簡単に負けてほしくない。

今回のGHC戦は勝敗よりも内容に注目したいところだ。シングルマッチで藤田がどんなプロレスをやるのか? 私の中では今試合のテーマはそれに尽きる。

そこでファンや会社からの評価を得た暁には、ノアの赤い至宝『GHCナショナル王座』へ挑んでもらいたい。赤いタオルがトレードマークな藤田の師匠・アントニオ猪木。その関係性があるからこそ、赤いベルトが藤田には似合うと私は思っている。

 

■オカダvs猪木の異種格闘技戦

猪木最後の弟子がノアの頂へ挑戦しようという頃、猪木が創設した新日本プロレスでも久々にアントニオ猪木の名前が聞かれた。

2.2札幌大会のメイン後、オカダ・カズチカが最近気になる人として、アントニオ猪木の名前を挙げたのだ。

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これを執筆している今現在では、その発言の真意はまだ不明。Twitterでは様々な憶測が飛び交っている。

私の中では、この答えは東京ドーム大会にあると思っている。

東京ドーム超満員を目指してきたオカダ。だが、集客動員数は多かったものの今年も超満員とはいかなかった。

現在の新日本プロレスは試合のクオリティも高く、選手個々の色も豊富だ。見てもらう機会があれば楽しんでもらえる自信はあるのに、その機会を作る事がいろんなプロモーション活動を行なってもなかなか困難なのだ。

だから、アントニオ猪木の名前や話題性を利用して新日本プロレスへの注目度を高める。そして来年のドームは超満員にする。そういうオカダの作戦ではないかと私は思う。

しかし、それだけの事では終わらない。

オカダは猪木に「これからの時代はオカダだ!」という趣旨の言葉を吐かせたいのではないかと思う。この言葉が出せればメディア出演時にもアントニオ猪木が認めた男』として称され、世間からの注目度はアップすることだろう。

猪木が、今や業界の代表とも言えるオカダを全く知らないことはないと思う。ただ試合をしっかり見たことはないんじゃなかろうか。敢えて今回名前を出したことで、興味を持った猪木が来場してオカダの試合を観戦する。ここで自身を認めさせるかどうか、ある種オカダvs猪木の異種格闘技戦の実現である。

 

ノアと新日本。偶然にも2つの団体で闘魂の風が吹き出した。この風が嵐となり、プロレス界を更に上昇気流させる時がくるのか。

 

以上、次回またリングの上で。

Vol.23《脇役卒業へ!今年が大事レスラー‼︎》

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■今年結果を出さなければ…

「届きそうで届かないのが一番ダメ」

田口隆祐が《月刊シックスナイン》でSANADAに対して発言した言葉である。普段ふざけ気味の田口だが、この言葉は真実であり重い。実際、届きそうで届かずに格落ちしたレスラーを幾度も見てきた。

今回、今年結果を出さなければ、下手すれば一生リングの主役にはなれないであろう、《今年が大事レスラー(新日本プロレス版)》を纏めてみた。

 

■パフォーマンス力を上げていくべき?

まずは今回の企画の基となったSANADA

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昨年、ザックやオカダと名勝負を重ねて飛躍したSANADA。満を辞してIWGPに2度挑戦したが、結局タイトル奪取ならず。今年1.4ではザックに敗れ、ブリティッシュ王座も手にできなかった。

ファンの支持も高いSANADAは、いつ何のタイトルを獲得してもおかしくはない。だからこそ今年何としても結果が欲しいところ。最悪でもIWGP IC王座を手にして、防衛ロードを重ねてもらいたい。

それを達成する為には、今年パフォーマンス力を上げていくべきだと私は思う。良い試合をすることは既にファンも周知している。クールなスタイルが売りでもあるが、それだけではこのままで終わってしまうことだろう。変化とまでは言わないが、これまでと違う1面を魅せて我々を驚かせてもらいたい。

 

■残すはIWGP戴冠のみの飯伏!兎にも角にも結果が必要なEVIL!

次に飯伏幸太

G1制覇してドームのメインでIWGP挑戦となった飯伏だが、SANADA同様にタイトル奪取ならず。それどころか2冠を巡る闘いで2連敗してしまった。それにより価値が下がったとは現在のところ思えないが、IWGP戦線から一歩後退してしまった感は拭えない。

多くのタイトルを手にしてきた飯伏の場合、残すはIWGP戴冠のみ。早く再挑戦して結果を出したいところ。但し、次に挑戦する時は必ず勝たなければいけないだろう。でないと、層の厚い新日本では、もう飯伏にチャンスは巡ってこないのではないかと思う。

まずは今年、IWGPにいつ挑戦してもおかしくないという位置を維持しつつ、タイトル戦線以外でも勝って結果を出し続ける飯伏を魅せてもらいたい。その上で来年上半期までにIWGP奪取してもらえたらと思う。

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そして最後にEVIL

EVILの場合、このまま放っておくと某選手の如く、いい試合止まりで使い勝手のいい選手として一生を終える可能性が高い。

これを脱却するには、兎にも角にも結果。内容よりも結果が必要だ。目指すはIWGPといきたいところだが、EVILの場合は今年NJCかG1で優勝することを期待したい。そこで挑戦して負けたとしても、まだ未完成なEVILなら先が期待できる。IWGPはあと2年以内くらいに奪取できれば十分だと思う。

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言わずもがな、3人とも一定の期待値を得ているからこそ、今年が大事レスラーとして名を挙げている。他にも頑張らなきゃいけない選手は多くいるが、この3人は結果を得なければズルズルと今の良い位置から転げ落ちてしまうことになる。

飯伏は今シリーズで特にテーマがない溜めの期間の様だが、SANADAもEVILも大事なシングルを控えている。2人は、まずここで結果を出して次のNJCへの期待値を高めていきたいとこだ。

 

週刊リングは今年、SANADA、飯伏、EVILを応援します。

 

以上、次回またリングの上で。

Vol.22《プライドを懸けて!札幌男祭り開幕‼︎》

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■ゴツゴツ四天王が激突!札幌男祭り‼︎

新日本プロレスが2.1、2.2に開催する『THE NEWBEGINNING in SAPPORO〜雪の札幌2連戦』

棚橋など主力選手が一部不在、かつIWGP戦が行われないことでカード編成が弱いと不満が出ていた様だが、私としてはかなりアツいカードが組まれた印象を受ける。

モクスリーとオカダのタッグを観るだけでも生観戦する価値は充分あるし、興味深いカードもたくさんある。

特に、2.1のセミとメインは『新日本ゴツゴツ四天王』が激突するシングル2連戦を行う贅沢さ。

↓睨み合うゴツゴツ四天王達

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今回、雪の札幌2連戦と銘打っているが、今年は暖冬で札幌でも雪が積もっていないらしい。この暖冬の原因は、このゴツゴツシングル2連戦にあるのではないかと疑うほど、熱い試合になることは約束されている。そんな彼らの闘いはまさに『札幌男祭り』と表現していいだろう。

 

■石井vsEVILはゴツゴツ系世代闘争!

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まずセミで行われる《石井智宏vsEVIL》。この試合はタイトルは懸かっていない。懸けるのは意地とプライドのみ。だからこそ漢の真剣勝負になるのだ。

EVILにとって、石井は高い壁である。

ふと気付いたのだが、新日本に限らず最近の選手は壁となる選手との世代闘争を経てトップになったわけじゃなく、なんとなくトップになっている様な気がする。素晴らしい選手揃いなのだが、やはり世代闘争を経てトップになった選手とは何だか厚みが違うと感じてしまう事もある。

その点、EVILは恵まれている。ゴツゴツ系の頂点・石井智宏が自身の壁として君臨しているのだから。

しかし、壁となる選手を越えるには、相手がグウの音も出ないほどの完勝を納めなければならないと思う。棚橋は07年の永田戦、内藤は17年の棚橋戦などが壁を越えた瞬間じゃなかろうか。

EVILより若い世代が芽生えてくる前に、EVIL、オカダ、SANADAらの世代は新日本のトップとなり、若手と世代闘争できるほどの壁になっておく必要がある。石井のことは大好きなのだが、その時の為にもEVILにはそろそろ石井という高い壁を越えて、ゴツゴツ系の頂点に立ってもらいたいところだ。ゴツゴツ系世代闘争を制した時、EVILはレスラーとして大成することだろう。一挙に3月に開催されるNJCの優勝候補となるに違いない。

 

■NEVERはWIN-WINな試合結果に…。

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札幌初日のメインを飾るのはNEVER王座戦、《王者・後藤洋央紀vs鷹木信悟》。

正直、鷹木は後藤の上位互換だと思っている。後藤と同種のタイプながらもパワー、スピード、タフネス、技の多才さ、など全てにおいて上をいっている様に感じる。だが、後藤はそれらを全て引っくり返しかねない天然さと謎の勢いを発揮することがあるので、一概に鷹木有利とはいえないところだ。

だがNEVER戦線を面白くできるのは断然鷹木だろう。鷹木がベルト奪取すれば、Jr.時に激戦を繰り広げたオスプレイやSHOとの対戦や、まだ見ぬ数々のシングルが行われる事になるだろう。

一方、後藤はいつまでもNEVERに拘ってる場合ではない。IC王座(後藤から王座奪取した中邑が格段にベルトの価値を上げた)の例からして、後藤にはベルトの価値を高める力はないと思う。むしろIWGP王者となりベルトに無理やり後藤の価値を高めてもらうことを望む。そうでもしないと、後藤はいつまでも中途半端な立ち位置のままだ。実力は申し分ないので、結果がついてくれば爆発的に何かが変わるだろうし、話題性よりも勝ち負けや試合内容が重視されるIWGP戦線の方が後藤の魅力を発揮できる気がする。

互いに勝つメリット、負けるメリットがあると思われる今回のNEVER王座戦は、果たしてWIN-WINな試合結果となるのだろうか。

 

兎にも角にも、2試合ともファンを腹一杯にする好勝負になることはお墨付き。一体、どんな熱い攻防が繰り広げられるのか楽しみにしたいと思う。

 

以上、次回またリングの上で。

Vol.21《運命の悪戯!杉浦、アノ男と再会⁉︎》


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■無差別級の赤GHC!王者の苦悩‼︎

昨年末、『プロレスリング・ノア』に新たなる至宝が誕生した。

その名はGHCナショナル王座』。赤色のベルトであることから、通称:GHCとも呼ばれる。

ナショナルという名の通り、王座戦は「ノア国内大会のみ」という縛りがあるらしいが、従来のGHC王座戦も海外で行っている印象が殆どないので、さほどGHC王座と特に変わりない気がするが、もう一つこのベルト最大の特徴がある。それは「無差別級である」ということだ。GHC王座とは、また一味違うスタイルが今後展開されていくことだろう。

そんな赤GHC初代王者となったのは、ノアの強さの象徴・杉浦貴マイケル・エルガンとの初代王者決定戦を制し、2度の防衛を果たした王者・杉浦がある悩みに直面している。

 

■「どこに行けば盛り上がる?」杉浦から新日本を匂わす発言が出た。

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ノアの選手層が豊富になってきたことから、新たに創設された赤GHCだが、今日現在で杉浦に挑戦表明している選手はいない。それが杉浦の抱える悩みだ。

無差別級ということもあり、個人的には小川良成あたりが挑戦しても面白いなと思っていたが、小川がGHC Jr.王者になってしまった為、実現は難しいだろう。中嶋勝彦や拳王との対決も見たいところだが、勝彦は他団体のベルトを手にしたばかりだし、拳王はGHC王座を目指している様なので、現段階で杉浦と闘う理由がなさそうである。

そういう具合で、選手層が豊富な様でもあるが、実際のところベルト2本を回すほどの余裕がノアにはなかったんじゃないかと思われる。杉浦を王者にしたのもまずかった。もう少しベルトの権威を下げたら良かったかもしれないが、杉浦が王者となった為、早くもGHCと双璧を成すベルトとなってしまっている。

GHCとの差別化を図る為に、今後試行錯誤していく必要があると思うが、まず直面の挑戦者不在問題をどうにか解決していかなければならない。

杉浦自身が「どこに行けば盛り上がる?」とマスコミ向けに他団体との対戦も視野に入れた発言をしたことことから、中嶋勝彦と同じく他団体参戦も期待される。

そもそも杉浦は新日本との対抗戦でブレイクした印象が強く、対抗戦向きの選手であると思う。『WRESTLE KINGDOM 3(2009)』で、三沢光晴と組み、〈中邑真輔後藤洋央紀組〉と対戦した杉浦。負けはしたものの、ここで最も株を上げたのも杉浦である。元々、地力の強さに定評があった男が、対抗戦という単純に強さを求められる試合で本領を発揮。これを機に、一気にノアの第一線に入り込んでいった。

KENちゃん(KENTA)も頑張ってるみたいだし。」新日本プロレス参戦を匂わす発言も杉浦はしている。

 

■杉浦といえば欠かせないのが、後藤洋央紀

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杉浦の新日本参戦。

実現しなくとも、ファンに夢を抱かせる発言にワクワクしないワケがない。

新日本の選手と赤GHC王座を懸けて戦うとすれば、ノアにとってかなり有益である。ノア興行内で行う防衛戦の為、集客力国内No.1の新日本のファンをノアの興行に呼び込むことが出来るからだ。注目度も俄然あがることだろう。相手次第ではノア最大の至宝・GHC王座を越えることも可能だろう。

しかし、一方の新日本としては旨味が少ない。国内のライバル団体に客層を持っていかれる可能性があるからだ。だが、選手個々としてはメリットがない訳ではない。現在、新日本でくすぶっているEVILなどが、杉浦相手にベルトを奪うことが出来れば、団体内でのブレイクのキッカケにもなり得る。選手層の厚い新日本では、実力者でもなかなかチャンスを掴むことが難しいので、他団体との抗争で好機を得るのも一つの手だろう。

そして杉浦といえば欠かせない男が後藤洋央紀である。杉浦が新日本との対抗戦で株を上げたのに対し、ノアとの対抗戦、いや杉浦との勝負で株を下げたのが後藤である。

杉浦に負けるまで新日4強に名を連ねていた後藤は、新日内で名勝負を連発していた。しかし、杉浦とのシングルに呆気なく敗北。1度ならず3〜4連敗したと思う。そこから後藤の長い迷走が続くことになる。杉浦との対戦の度、迷走する後藤に解説先からも厳しい言葉が飛ぶ始末。

そんな後藤が現在では、GHCナショナル王座と同じく無差別級を掲げるNEVER王座の王者である。これは運命の悪戯としか考えられない。後藤のことだから、杉浦が新日本参戦となれば、NEVERのベルトを持ち出して対戦表明する可能性も大いにある。

杉浦としては、後藤は何度も勝利した上に新鮮味も感じない、さほど美味しくない相手だ。後藤からしたら、杉浦に最終的に勝利したものの何度も苦渋を舐めさせられた因縁の相手。何度リベンジしてもお釣りがくるだろう。

そんな後藤と杉浦が対峙する事が今年あるかもしれない。果たして、杉浦の防衛ロードはどうなっていくのか?

楽しみに見守っていこうと思う。

 

以上、次回またリングの上で。

Vol.20《WK感想伝③〜ココがスゴいよ!棚橋vsジェリコ‼︎》

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■『闘強導夢』に相応しいドリームカード!

棚橋がいない1.4…。

『イッテンヨンといえば棚橋弘至と、あの聖帝タイチですら認めてしまうほどの《Mr.WK》な棚橋の名前が1.4のカードにない。これは長年プロレスを見続けている私にとっては、なかなか衝撃だった。

もっと衝撃だったのは、棚橋の"タ“の字も出なかった1.4が大満足で締め括られたこと。これは棚橋に限らず主力の1人くらいいなくとも十分に興行が成り立つということ。そんな現在の新日本の層の厚さに改めて驚いた。

そんな中、迎えた1.5。遂に棚橋弘至が東京ドームに姿を現す日。組まれたカードはスペシャシングルマッチ棚橋弘至vsクリス・ジェリコ。ドーム大会を連発していた頃の雰囲気を感じさせる日米スーパースター対決。以前、新日本がドームをバンバン組んでた頃によく言われていた『闘強導夢』の名に相応しいドリームカードだ。棚橋が勝てば、AEW王座への挑戦権が与えられるということで更に注目度が上がったこの試合。メインのダブルタイトル戦やライガー引退試合に劣らぬ好試合だった。ドーム2連戦で、「もう1回だけどれか1つ試合を観られるなら、何を観たい?」と問われれば、私は《棚橋vsジェリコ》か《オスプレイ vsヒロム》で迷うと思う。それほど好きな試合だった。

そんな《棚橋vsジェリコ》の魅力を少しばかり語らせてもらいたい。

 

 

■【ココがスゴいよ①:テーマ作り】

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組まれた試合を一生懸命こなすのはプロとして当然のこと。魅せることも必要なプロレスラーとしては、それにプラスアルファが必要だと私は思う。そのアルファとは何か?

それは試合前からワクワクさせることだ。

棚橋は以前から自分の試合に常にテーマを持たせてきた。ここでの説明は省くが、ストロングスタイルの呪い」「プロレスごっこ」「IWGP戦線撤退」「ケニーの後は焼け野原」など、これらのワードだけで棚橋がやってきた激戦の記憶が蘇る。毎回毎回、試合前にワクワクした。無論それらのテーマは相手があって初めて成り立つ事は百も承知。しかしながら、こういうテーマ作りができる選手は意外と少ない。

例えば、オカダ 。「キムタクは何を演じても木村拓哉」と言われるように「オカダは誰とやってもオカダ ・カズチカ」で、余裕綽々に王者らしくドンと待ち構える。前哨戦で相手を煽ったりはするものの、本気でぶつかって来いという意思表示なだけで、自分発信でテーマを作ることはあまりしない。

今回、棚橋が投げかけたテーマは『AEWの門戸開放』。棚橋がジェリコに勝利した場合、その先に待ち受けるのは、新日本を離脱したケニーらELITE勢。悪い噂も多い彼らとの闘いとなれば、それは交流戦ではなく対抗戦。『対抗戦』というワードは、いくつになってもプロレスファンが興奮する魔法の言葉だ。今回の試合、ファンは先の対抗戦を否応なく想像してしまう。それだけで充分にワクワクするのだ。

 

■【ココがスゴいよ②:試合作り】

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《棚橋vsジェリコ》の試合時間は22分24秒。まずまずの長さである。ドームのセミということもあり、試合もかなり盛り上がった。

しかし、試合内容は現在の新日本の主流である派手でスピーディな攻防、ゴツゴツしたファイトはあまりなく終わった。机上でのDDTや場外ハイフライフローなど、危険技はいくつかあったものの、基本的には丁寧な技で試合を作り上げた印象を持つ。それでも非常に濃い内容の試合をやってのけた事が素晴らしい。

以前、SANADAは言いました。

「派手すぎると“凄いな“で終わって記憶に残らない。一つずつ大事なことをやると記憶に残るんですよ。」と。

現在の主流である派手でスピーディな試合も確かに面白い。《オカダvsケニー》など、凄く興奮した。だが、確かにSANADAの言う通りで、これだけ毎回ベストバウト級を叩き出す新日本の試合でも、余程強いインパクトを残してなければ記憶に残っていない。それよりも、何かテーマがあり、丁寧に魅せる、そんなプロレスが記憶に残っている

プロレスの楽しみ方は人それぞれだが、試合前から試合後までグレーな部分を自分なりに読み取って読解することがプロレスを最も面白く見る方法だと私は思っている。「何故ここでこんな事を言ったのか?どういう思いで闘っているのか?」それらを感情移入して感じ取ることが楽しい。人それぞれ感じ方が違うので、「俺はこう思う」「私はああ思う」という意見交換も面白い。

棚橋vsジェリコは、そんなふうに色々感じながら見ることができた素晴らしい試合だった。

 

■【ココがスゴいよ③:オーラ】

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お互いスーパースターとあって、入場時から会場の雰囲気は一気に《棚橋vsジェリコ》に切り替わった

新日本プロレスを観戦したことがある人なら共感してくれる人もいるかもしれないが、棚橋の入場は会場の空気をガラッと変える。これが出来るのは、現在の新日本ではオカダと引退したライガー、そして棚橋だけだと思う。少し前なら、AJスタイルズ中邑真輔、もっと前なら武藤敬司もそうだった。きっとアントニオ猪木もそうだったのだろう。もちろんジェリコの入場でも、会場の雰囲気を変えていることが画面越しに伝わった。

彼らの共通点とは、即ちオーラ(華)であると私は思う。経験値や魅せ方とかでも補えるだろうが、持って生まれた部分も大きいと思う。持って生まれたスター性が、会場全体の空気を変えてしまうのだろう。

 

 

これらの点が、《棚橋vsジェリコ》のスゴいところ。

 

そして、これにてWKの感想を本ブログで伝えるのは終了となる。

最後にWKの感想を一言。

「最高だよ、新日本プロレス!」

 

以上、次回またリングの上で。

Vol.19《WK感想伝②〜獣神の終わり!TIME BOMB is STARTING‼︎》

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■WKの主役はJr.!バトンは新時代へ‼︎

世間の注目は2冠に集まっていたが、私的には今回のWK(WRESTLE KINGDOM)の主役はJr.ヘビー級だったと思う。

団体、国境の枠を越えて、活躍してきた《獣神・サンダー・ライガーの引退。平成に生まれ、平成が終わる年に自らのレスラー生活に幕を下ろすことを決意したライガー。平成=ライガーといってもいいだろう。そんな一つの時代の閉幕に代わり、新たな時代を創造しようとする高橋ヒロム。ヒロム以外にもオスプレイ、田口、石森、デスペら実力者が揃った現在のJr.ヘビーは、間違いなくこれまでにないほどレベルが高い。年号も変わればJr.も変わる。平成ライガーから令和ヒロムへ、Jr.のバトンは新時代へ渡った。そんな時代の節目を今回のWKで感じることができたからこそ、今回の主役はJr.だったと思う。

 

■闘いや怒りを魅せる。それが獣神伝承!

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新日本一途で闘ってきたライガー。ビジュアル、キャラクター、闘い方、Jr.を盛り上げる様々な試み、全てにおいて革新的だったライガーの引退だからこそ、ここまで晴れやかな幕引きが出来たのだと思う。世界中に影響をもたらしたライガーだったからこそ、その引退は全世界が《#ThankYouLiger》と熱狂するものとなった。

1日目は思い出に浸らせてくれた。2日目はこれぞ新日本という『闘魂』を魅せてくれた。最後まで闘いを魅せてくれたライガーには本当に感謝と敬意でいっぱいだ

ライガーは常々、言っていた。「新日本のリングは闘いや怒りを見せなきゃダメだ」と。どれだけ時代が変わっても、その心意気だけは決して忘れてはならない。田口や矢野みたいな選手もいるが、彼らがやる時はやる選手であることは新日本ファンなら誰しも承知だと思う。これから新日本の未来を担う若手選手達には、そんなライガーイズムすなわち《獣神伝承》を心に刻んでほしい。

 

■藤波達も見た?新日Jr.頂上対決‼︎

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復帰した最高の挑戦者と、Jr.の枠を超えて闘い続けた最強の王者のタイトルマッチが、ライガー引退と同日に行われる。このシチュエーションからも、やはりドームの主役はJr.だなと感じる。

オスプレイは強い。正直、プロレスがシンプルな強さを比べるだけの競技なら、ヒロムといえどオスプレイには遠く及ばないとさえ思う。しかしプロレスは深い。強さ以外でヒロムがオスプレイを圧倒している部分もある。そんな総合力をぶつけ合うからこそ面白い。

そして、この試合やはり期待通りのベストマッチだった。そんなベストマッチが1.4で行われたこと。これは実に面白い想像を膨らませてくれる。

なぜなら、この日はライガー引退試合で、藤波、大谷、高岩、サムライら現在の新日本とは距離がある新日Jr.のOB達が久々に新日本のリングに集った日。藤波達が、現在の新日Jr.の頂点がどんなものか興味があって見てくれてるんじゃないかと。控室でライガーが「大谷、高岩!オレらの時代も凄かったけど、今のジュニア凄ーぞ!凄ーから見てけよ‼︎」と言ってたりして、みんなで一緒に試合見てたりしてんじゃないかと。そして、ライガーさんがいなくなっても新日本ジュニア安泰だな」と思ってくれてたらいいなと。

そんな妄想をして思わずニヤけてしまった。

 

■広がる夢!これからJr.は最高峰を迎える!

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そして迎えた獣神最終日のイッテンゴ

ライガー自ら引退試合の相手に指名したヒロムは、ライガーとの約束通り見事に王者となってライガーと対峙した。リュウ・リーも対戦相手ではあるものの、「ヒロムしか見えていない」とヒロムへの拘りを口にしたライガー。しかし、これは獣神伝承の試合ではない。ただ確かにJr.のバトンはヒロムに渡った

藤波らさっき名前を挙げた選手以外にも、金本や稔新日本OBはたくさんいる。海を渡ったKUSHIDAもいる。新日本に参戦した、ライガーと絡んだ数々の選手が世界中にいる。これからの新日Jr.に野心を燃やす川人もいる。きっと多くの選手がこの試合に注目したことだろう。

そしてそれ以上に多くの世界中のプロレスファンが見たことだろう。この試合を通じて、高橋ヒロム、凄いぞ‼︎」となって、プロレスを改めて好きになったり、レスラーを志す人が出て来れば、こんな嬉しいことはない。

ヒロムは試合後、倒れてるライガーに対し「アナタを超えることはできない。でも、アナタが作ったJr.の時代を超えてみせる‼︎」と言った。

ヒロムの夢が更に広がった瞬間だと思った。武藤敬司「思い出と闘っても勝てねぇ」と言っていた通り、個人としてヒロムがライガーを超えることはできないだろう。ライガーもヒロムもそれぞれオンリーワンだから。しかし、かつてなく盛り上がるJr.最高峰の時代を作ることはできる。もちろんヒロムだけではそれは達成できない。これまでになくレベルが高い現在の新日Jr.の面々ならそれが出来ると私は信じている。そして、その中心には必ずヒロムがいる。そんな時代が、もうすぐ来ることだろう。

 

以上、次回またリングの上で。