週刊リング

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☆モン太郎と週刊ゴングと. Vol.1

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このコーナーは、「有田と週刊プロレスと」をパクっております。週刊ゴングの表紙を見て、その出来事について語るコーナーです。

 

■世紀の一戦。ミスタープロレス対決を制した武藤。天龍源一郎の背に見えた夢とはー

1999年5月3日、福岡国際センター。私のプロレス史でも5本の指に入るであろう名勝負が新日本プロレスで繰り広げられた。

IWGPヘビー級選手権試合 <王者>武藤敬司vs<挑戦者>天龍源一郎

この先、新日本・全日本の至宝を賭けて幾度も闘うことになる両者。その初めてのシングルマッチは、プロレス大賞年間ベストバウトとなり、多くのファン達が語り継ぐ程の名作となった。

 

●歴史的名勝負。2人は何故ミスタープロレスなのか?

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当時、外敵・フリーの立場として新日本を主戦場としていた天龍。(今思えば、かつて全日本プロレスのトップレスラーだった天龍が新日本に上がっていること自体が贅沢)

唯一、ジャイアント馬場アントニオ猪木の両雄からフォールをとったことで、ミスタープロレスと称されるこの男が、遂に新日本の頂点IWGPベルトへの挑戦権を掴んだ。

相手は生まれながらの天才・NaturalBornMaster、武藤敬司この男もまた、自身をミスタープロレスと公言していた。この前の防衛戦では、挑戦者ドン・フライを下している武藤。プロレスラーというより総合格闘家の色が強いドン・フライに対し、ムーンサルトプレスや足4の字固めというTHEプロレス技で応戦し、最後は腕ひしぎ逆十字固めで勝利した。その戦前、武藤は「ドン・フライとの試合は、プロレスを守るための闘いになる」とコメントした。もはや伝説である数年前のUWFとの対抗戦、メインで高田延彦相手にプロレスを守った武藤の発言だからこそ、重みが増す。高田、フライを相手にプロレスを守り、常日頃プロレス愛を口にする武藤が、「俺がミスタープロレス」と自らを称しても何の異論もない。

正に【平成のミスタープロレスvs昭和のミスタープロレス、ベルト以外にミスタープロレスの称号をも賭けた試合となった。

 

●死闘の先に武藤が見たものとは?

試合は、想像以上の激闘だった。私の記憶では、天龍が雪崩式フランケンシュタイナーを初披露したのは、この試合だったように思う。(※慣れない技なので天龍も頭から落ちてしまった。その後、犬のように頭をブルブルするチャーミングな天龍を何度も巻き戻して見てた。)

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普段、武骨で漢臭いプロレスをする天龍だが、その引き出しは広くて深かった。やろうと思えば何でもできるんだぞ、という天龍の意思を感じたものだ。かつて天龍の付き人を勤めていた石井智弘も、その点はそっくり継承している。

敗北寸前まで追い込まれた武藤だが、最後は伝家の宝刀・ムーンサルトプレス...というよりは胸板にドカッと食い込んだムーンサルトダブルニーでミスタープロレス対決を締め括った。

死闘を制した武藤は「試合しながらさ、天龍源一郎の背後に三沢と小橋が見えたよ」とコメントした。

 

●全日本トップとなった三沢。 夢の架け橋、着工準備?

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その激闘の前日、全日本プロレスが【ジャイアント馬場引退記念大会】を東京ドームで開催した。第6試合では、生涯現役を貫いたまま亡くなられたジャイアント馬場引退試合を開催。ドームの大観衆が涙したことは想像に難くない。そんな伝説ともなった興行のメインは、三冠ヘビー級選手権試合<王者>ビッグバン・ベイダーvs<挑戦者>三沢光晴

全日本のエース・三沢が、渾身のランニングエルボーでベイダーを下し、新三冠王者となった。

また、この試合の少し前だったと記憶しているが、三沢は全日本の社長に就任している。選手としてだけでなく、あらゆる面で三沢は全日本のトップとなったのだ。

ジャイアント馬場が存命していた頃、全日本と新日本の関係性は決して良くはなかった。王道プロレスを突き進む全日本・馬場に対し、ありとあらゆる仕掛けを繰り出す新日本・猪木は邪道に思えたのだろう。猪木と絡むことがデメリットであると馬場は判断したのか、団体間の交流は皆無に等しかった。

しかし、馬場がこの世を去り、三沢が社長に就任したことで、夢の懸け橋のハードルがほんの少し下がった。これまでの全日本の良さは残しつつ、全日本を変えていく姿勢を示していた三沢だからこそ、いずれ新日本との対抗戦に前向きな姿勢をとるのではないかと期待したファンも少なくはなかったと思う。

 

 

 

そんなタイミングでの武藤の「三沢と小橋が見えた」という発言。ファンの夢は膨らむばかりである。

他団体交流が活発な今、この夢の大きさが今一つ理解できない人もいるかもしれないので、今の時代で置き換えてみる。オカダvsジェリコでオカダが勝利→「ジェリコさんの先に、セス・ロリンズローマン・レインズが見えました」とオカダがコメントする、というほど夢のあるコメントだった。

結局、武藤vs三沢、武藤vs小橋のシングル対決は実現しなかった。この時、私たちプロレスファンの見た夢は今も夢のままだ。

しかし、夢が夢であり続けることも悪くない。その方が、夢が無限に広がる。今でも、たまに妄想試合を組んでは楽しませてもらっている。あぁ、プロレスっていいな。

No.3-⑵ ☆エルガン退団。新日本に警鐘を鳴らす時。

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■エルガン、金光が退団。新日本の課題が浮き彫りに!

 

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春は出会いと別れの季節というが、なかなかにショッキングな別れのニュースが、突然飛び込んできた。 新日本プロレス所属選手であるマイケル・エルガン金光輝明が退団することが発表されたのだ。

金光はおそらくケガが原因。一度復帰したものの、その後試合出場が一切ないので、妙だなと思っていたところの発表だった。

今後の未来を担う人材であった金光の退団は残念ではあるが、トップクラスの選手だったエルガン退団のショックはそれ以上に大きい。

エルガンはケガで欠場はしていたものの、NJCシリーズでの奮闘ぶりを見るに、ケガの影響もなく、更にこれからの新日本での活躍が期待される試合を見せてくれた。シリーズ中、鷹木信悟と当たった際には、お互いに戦いたいと発言したことから、「マイケル・エルガンvs鷹木信悟を望む会」というフリーメイソンも仰天する謎の組織も結成された程だ。 

 

 

エルガン退団の真意は何だったのか?

 

さて、ここから先は、プロレス記事に相応しくない内容も含まれてくるので、注意願いたい。本来、週プロなどのプロレス誌では書くべきでないプロレス界の暗黙の領域に踏み込まなければ、今回伝えたい事が書けないのだ。

エルガン退団の真意は、本人や関係者しか分からないところだが、理由の1つに団体からのプッシュを得られなかった事が考えられる。

昨年、ウェイトを絞りつつもビルドアップされた肉体改造に成功したエルガン。並大抵の努力でない事は明らかで、試合内容もこれまで以上にパワーとスピードが発揮されていた。正真正銘の怪物となったエルガンはNEVER王座を奪取。防衛ロードを築くかと思われたが、1度も防衛する事なく後藤洋央紀にベルトを奪われてしまった。これはG1で浮上する布石かとも思われたが、G1での成績も例年通りパッとしなかった。 内容は良かったにも関わらずだ。

この様に、エルガンは素晴らしいレスラーだと周囲が認めているにも関わらず、新日本在籍中チャンスを与えられる事が殆どなかった。日本のプロレスに順応し、石井智宏と同じく真っ向勝負もテクニカルな試合もできる名勝負製造機のエルガンなら、ファンが歓喜する防衛ロードを築いていたに違いない。

プロレスラーといえど、所属選手とは一般的な会社員と同じ。自分が正当な評価がされていないと転職を考えた経験がある人は多いはず。転職=スキルアップという考えが浸透している外国人なら尚更だ。エルガンは、もっと自分を評価してくれる場所を求めて他団体への移籍を考えたのかもしれない。

 

S級ヒーローならぬS級レスラー。選手飽和の新日本が抱える課題について。

 

ここで強く警鐘を鳴らさなければいけないのは、チャンスに恵まれない選手がエルガンだけではない事だ。

今の新日本のトップは、オカダ、ジェイ、内藤、棚橋の4強といわれている。 実質、新日本がIWGPヘビー級王座のポジションを許しているのは、この4人だけだと思う。 2011年以降の王者は、棚橋、オカダ、AJスタイルズ、内藤、ケニー、ジェイのみ。他にも多くのいい選手が揃っていながら、約8年間でこの6人しか頂点に君臨できていないのだ。 いわば新日本番付のS級レスラー達である。

エルガン含め、後藤、鈴木、飯伏、SANADAなど他団体なら文句なしにトップを獲れる優秀な選手たちはA級IWGP以外のベルトなら許される)といったところだろうか。

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本来であれば、A級レスラーにもっとチャンスがあっていいのだが、ベルト乱立の影響からかIWGPヘビーのベルトの価値が必要以上に高まりすぎている気がしてならない。 タイトルマッチ前の歴代王者紹介VTRを見ても分かるように、IWGPのベルトに相応しくない選手が何人か存在する。そのドヤ顔の映像が出る度に、吹き出してしまうファンもいることだろう。その様な悪しき痕跡を後世に残さないためには、ベルトの価値を高めるのは必要だが、ちょっと高めすぎていて新鮮味や刺激的なカードが不足している点は否めない。 長く見ているファンほど、そう感じている人は多いと思う。マッチメイクはリマッチ主体で、決まった人達で順繰りしているし、S級同士の闘い以外は、あらかた勝敗予想がついてしまっている状態なのだから、まぁ面白くないのだ。 ただ、試合内容が素晴らしいので、大っぴらに文句を言えないのだが。

エルガンはIWGPへ挑戦すらさせてもらえなかったし、IWGP8連敗中の後藤も王座戦はご無沙汰(しかもまだ未戴冠、もう無理なのかとさえ思えてくる)、この辺のクラスの選手たちが王者になれば面白いんだが、なかなか今の新日本はそれを許さない。 

新日本意外の国内団体も年々盛り上がってきている現在、年齢的にも後藤あたりがいつ全日本やノアへの移籍を考えてもおかしくない。

チャンスが少ないからという理由での退団・移籍者をこれ以上出すのは、殿様商売、ブックが悪い / ヘタと酷評される事まで発展するだろう。そうなれば、ここまで時間をかけて積み上げてきたものが早々と崩れ去り、ファンの流出は避けられない。ブームは過ぎ去るのも早いのだ。

 

 

試合内容は保証されているのだから、後はA級レスラー達の扱いをどうするかだ。選手が多いだけに大変なことだが、ここはブッカーの腕の見せどころ。それぞれのレスラーを上手く活かさなければいけない。それが新日本が抱える課題といえるだろう。

No.3-⑴ ☆NEW ERA!MSG大会・総括。

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■平成最後のタイトル戦? 新王者は新時代の君主となり得るか?

 

マディソン・スクエア・ガーデン(以下MSG)でのビッグマッチが大成功に終わった。ROHとの合同興行としてだが、新日本プロレスがMSG初進出したということで、間違いなく歴史に残る大会である。第0試合から素晴らしい試合の連続。全ての選手が好パフォーマンスを発揮したように思う。

平成も終わりを告げようとする中、目の前に迫った新時代・令和新日本プロレスの舵を握るのは誰になるのか、メインのジェイvsオカダはそういうテーマの試合に思えた。

 

つかみはオーケー。ROHのベストマッチは、岩谷麻優vsケリー・クレイン。

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第0試合から、グレートムタ見参というビッグサプライズで掴みは大成功。90年代のプロレスからハマった私としては、ライガーとムタが同じリングにいるだけで耳から血が出そうでした。

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それぞれの試合について詳しく書きたいが、そんな事をしていたら200年くらいかかりそうなので、あっさりといくつかの試合だけ書いておきたい。

まずはWOH選手権試合。 岩谷麻優は負けてしまったが、普段女子プロレスは見ない/興味ないという層に、その魅力を伝えるには十分な試合だったと思う。試合後の動きも含めて、ROH側の試合ではベストバウトではないだろうか。個人的には岩谷麻優WWEで見てみたいが、レベルの高い女子選手が海外にしか行き場がないのは何か残念に感じる。それに関しては、いつか別で記事にしたい。

次にIWGP Jr.ヘビーの3WAYマッチ。 若いながらもレベルの高いバンディードとドラゴン・リーに、ベテランとはいえ身体能力抜群な石森、三者の攻防は良いバランスでレベルが噛み合っていた。ただ以前に東京ドームで行われたプリンス・デヴィットvs飯伏幸太vsロウ・キー】の名勝負を超える程ではなかった様に思う。勝負はドラゴン・リーが制したものの、もはや3WAYのお約束ともあるように勝敗に関係なかった石森がリベンジを要求した。

そして、ブリティッシュヘビー級選手権試合のザックvs棚橋、試合前のガチ乱入(?)によるゴタゴタの影響もあったのか、今ひとつ盛り上がりに欠けてしまった印象。藤波辰巳ドラゴンスープレックスを披露し伝説と化したように、棚橋が新技を解禁するなら、このタイミングと踏んでいたが、まさかの敗北。最近は、試合後に弱気な発言が目立ってきた棚橋。少し心配である。

ROH側のメイン、ROH世界選手権試合3WAYラダーマッチ。普段、新日本しか見れていないファン達の目には凄く新鮮な形式。ラダーを使った攻防が迫力があって面白いのだが、今回はイマイチ迫力が足りなかったように感じた。ストローマンやエルガンの様なパワー系の選手がいなかった影響だと思われる。試合は楽しめたが、やはり何か足りないという印象の試合だった。

さて、ここからが私的なメインどころIWGPインターコンチヘビー級選手権試合・内藤vs飯伏】【IWGPヘビー級選手権試合・ジェイvsオカダ】について記していきたい。

 

カミゴェロードの幕開け。念願のIC奪取。

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内藤vs飯伏。同年代のライバルである2人は、タイトル戦でなくとも絶対に負けたくない相手との試合だ。

また、ベルトへの価値観も両者は違う。あくまでIWGP統一戦の手形に過ぎないと言う内藤にとって、単体のICベルトに意味はない。一方の飯伏は、自身が神と崇める棚橋と中邑が巻いていた大事なベルトである。特に、中邑真輔の印象が未だ根強いこのベルトは、中邑イズムを継承する飯伏にとって、IWGPよりも価値があるかもしれない。

いつもは殺人技オンパレードの飯伏だが、この試合では内藤の方がエグい攻めを展開していたように見えた。人でなしドライバーも繰り出したし、グロリア、走りこみのデスティーノなどは普段よりも強烈だった。しかし、内藤は飯伏に敗れた。結果はベルトへの執着心の差が出たのかもしれない。どこか楽しんでいる素ぶりの内藤に対し、飯伏はとことん勝利にこだわっている様に思えた。

復帰時、新日本を主戦場とする覚悟を口にした飯伏。 今まで飯伏に対しては、ファンもフロントもどこか甘やかしていたところがあると思う。それは、フリーとして参戦する以上ある程度の結果を出す必要があるが、飯伏は存在価値だけで認められていたが故の甘やかしだった。しかし、もう飯伏も若くはない。才能あるレスラーが集う新日本で、飯伏の存在価値は決して特別なものでなくなってしまった。 新日本で頑張るとの決意表明をわざわざ行ったのは、そんな甘やかされていた自分との決別だったのではないだろうか。最近の試合内容やコメントからも、何か今までの飯伏にはなかったものを感じる様になった。これは飯伏が変わり始めた証拠だと思う。棚橋や中邑が兼ねてから飯伏に期待していたものが、ようやく花開いてきたのだ。

正直言って、飯伏のIC戴冠は私の悲願だった。自由奔放にICを使っていた中邑。だからこそ未だ色濃く残る中邑のイメージ。それを塗り替えられるのは、同じく自由人である飯伏幸太のみだと思っている。

IWGPとはまた違う独自の防衛路線を築き、ワクワクするICベルトにしてもらいたい。それが出来た時、飯伏幸太は本当の意味でのカミゴェを達成するだろう。

 

難敵・ジェイを打ち破ったオカダ。新日本を背負う王者となれるか?

ジェイ・ホワイト-。オカダ・カズチカにとって久々に現れた難敵。いや、 かつてここまでオカダを苦しめた相手はいなかったかもしれない。

まだ26歳という若さだが、最近主流と化してきている身体能力の高さ・派手な技・スピーディな攻防などはなく、少ない技で魅せるという高度な技術を確かに持っているジェイ。私はジェイのレスリングが、どこかしら蝶野正洋に似ている様に思えて大好きなのだが、ここ数年でファンになった人ほどジェイへの拒否反応(つまらない・しょっぱいという声)が出ている様に思う。これは仕方ない事だ。ジェイの徹底的なヒールっぷりと、流行りのスタイルではないレスリングは、新規ファンほど拒否反応が出るのは当然。私含め、昔から見ているファンにも、そういう時期はあった筈だから、そこは目をつぶろう。さて、少し話が逸れたが、誰が何と言おうと確実にジェイは本物。NJCを制覇して勢いに乗っているオカダといえども、リスクが高い1戦だった。

今回オカダは、正調式レインメーカーを返され、いつ繰り出されるか分からないブレードランナーを意識し、外道の動きにも気を配らなければいけない。肉体よりも精神がすり減る闘いだった様に思う。だからこそ、なりふり構わず強引に攻め続け、その結果勝利する事ができた。

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ジェイの防衛ロードをもう少し長く見たかったファンも多いだろうが、ジェイの代名詞ともなった【NEW  ERA(新時代)】は、ジェイを選ばなかった。

しかし、このMSGのメインでいつも通りのジェイ・ホワイトを魅せてくれた肝っ玉の大きさ。この男はまだまだ大物になることを予感させられた。第1次ジェイ・ホワイト政権は終わってしまったが、再び這い上がり第2次政権を握った時、これまで以上に厄介な相手になっていることは間違いないだろう。

そんなジェイとオカダ。これぞ【THIS IS NEW  JAPAN】という試合を見事に成し遂げた。アメリカのファン達も大満足の様だ。

大変なのはこれからのオカダだ。前回、ケニーに敗れるまで、圧倒的な超人ぶりを発揮して防衛記録を塗り替えたオカダは、今回どんな王者像を築き上げるのか。並大抵な事では、もう大勢のファンを満足させる事は出来ないだろう。今こそ、本当の意味で新日本プロレスを背負う王者になる必要があるのだ。

今までのオカダはCHAOSという本隊と敵対するユニットだった。現在もCHAOSである事は変わらないのだが、ここ数ヶ月でCHAOSの立ち位置は大きく変わった。共通の敵・ジェイ(バレットクラブ)を倒す為に本隊と組むのが日常的になった。もはや本隊の1部の様なものと理解している。形式上、ヒールユニットに属していたオカダは、新日本を背負う王者として完璧な存在ではなかった。ヒールとしての活動は制限されているからだ。だが今後は本隊側だからこそ可能なイベント活動、メディア活動などが出来るはず。そのような活動を通して、対世間に新日本プロレスをPRしてもらいたい。その上で、リング上で強いオカダ・カズチカであり続ける。それこそ、新日本プロレスを背負う王者だ。大変な事だが、オカダなら平然とやってのけそうだから、やはりオカダは凄い。

 

 

新設されたベルト(※IWGPヘビー級のみ)。新年号。新王者。NEW ERAというキーワード。全てがオカダと飯伏の2大王者にピタッと当てはまった。どうやら、この2人が新時代を切り開いていくことになりそうだ。

だが、4月の間に、まだいくつかのビッグマッチが組まれている。 福岡2連戦まで大きな動きはないようにも思うが、タイトル戦が組まれる可能性もあり、まだ令和の幕開けが飯伏、オカダに任された訳ではない。しかし、この2人を主軸とした新時代を期待したい。

No.2-③ ★MSG大会は新日本vs WWE?

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■MSG大会翌日はレッスルマニアWWEに対抗する新日本の至極のカードは?

 

4月6日(日本時間で4月7日)、マディソン・スクエア・ガーデン(以下MSG)にて、新日本プロレス×ROHのビッグマッチ『G1 SUPER CARD』が開催される。

 

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この写真で見ても分かる通り、凄い会場だ。 凄いという言葉でしか表現できない。 凄すぎて凄すぎて震える。

このMSG、ニューヨークの聖地と称されており、あのWWEが初のレッスルマニアを開催したり、X JAPANが公演したり、スポーツ好きなニューヨーカー達が日々NBAやNHLを楽しんでいる。そんな素晴らしき会場で、新日本プロレスの試合が観れるなんて、エモすぎる。

 

そんなMSG大会、レッスルキングダムに負けず劣らずの豪華カードが目白押しである。第0試合「時間差バトルロイヤル」から、メインの「IWGPヘビー級選手権試合」まで、少しの隙も見当たらない。

このカードの本気度は、MSG大会翌日に割と近いところでWWEが【レッスルマニア35】を開催する影響が大きいのだろう。中邑は今のところ出場予定がないようだが、カート・アングル引退試合や、私が待ちに待ったブロック・レスナーvsセス・ロリンズ(ロリンズが遂に WWEの主役になる日)など注目試合は多い。

そんな世界最大の祭典、翌日のレッスルマニアに記憶を上書きされるような大会にはしたくない。「レッスルマニアも面白かったけど、昨日のMSGの方が凄かった」と1人でも多くのファンに発言してもらいたい。WWEに喰われない為には、新日本もROHも本気のカードを並べるしかないのだ。

 

MSGでは、ROHとの合同興行という形式の為、普段の新日本ではなかなかお目にかからないカードがいくつかある。

第3試合の【WOH世界選手権試合〈王者〉岩谷麻優vs〈挑戦者〉ケリー・クレイン】。

第4試合の【ブリー・レイ NYCストリートファイトオープンチャレンジマッチ ブリー・レイvsジュース・ロビンソン】。

第9試合【ROH世界選手権試合 3WAYラダーマッチ 〈王者〉ジェイ・リーサルvs〈挑戦者〉マット・テイヴェンvs〈挑戦者〉マーティ・スカル

これらの試合は、普段新日本プロレスをよく見ている人達からしたら新鮮味があって、非日常を味わえる素晴らしいカードだ。

岩谷麻優はスターダム所属ながら、業務提携しているROH女子部門のタイトルホルダーであり、そのセンスはASUKAやカイリ・セインらにも劣らないものがあると感じている。日本の女子プロレスのレベルの高さを見せつけてくれるはずだ。

ブリー・レイは、新日本でもチーム3Dとして参戦していた暴れん坊。 当時何でも好き放題で無敵だった真壁・矢野組をラフファイトで破った事からも、その凄さが分かるだろう。試合形式は現時点で不明だが、ハチャメチャで刺激的な試合になることは間違いない。

そして3WAYラダーマッチ。新日本でも、過去にケニー・オメガマイケル・エルガンが行ったことがあるが、高所に吊り下げたベルトをラダーに登って先に取った者が勝利するという風変わりな試合形式。ラダーを使った攻防が非常に面白く、WWEでも人気のコンテンツだ。 この一風変わった試合形式だけでも面白いのに、試合巧者のマーティ・スカルが入っている以上、この試合内容はお釣りがくる程保証されている。

 

吉野家は牛丼。新日本はイデオロギー

 

先の試合だけでも十分に満足できそうな気がするが、それらの試合は全てROH主体の試合である。新日本が世界と勝負する為に組んだカードは、また別なのだ。

第7試合【ブリティッシュヘビー級選手権試合〈王者〉ザック・セイバーJr. vs〈挑戦者〉棚橋弘至

第8試合【IWGPインターコンチネンタル選手権試合〈王者〉内藤哲也 vs 〈挑戦者〉飯伏幸太

第10試合【IWGPヘビー級選手権試合〈王者〉ジェイ・ホワイト vs 〈挑戦者〉オカダ・カズチカ

 

この3試合こそ、新日本プロレスが自信を持って世界に魅せたいカードだと思う。ROHとの合同マッチやNEVER選手権も含めて面白いカードは揃っているが、これぞ新日本と打って出るのは、やはりこれらの試合しかない。

新日本が吉野家だとしたら、他のカードはカレーや焼き鳥丼などの他店に対抗すべく出したメニューに過ぎない。 やはり吉野家といえば牛丼であり、新日本といえば1vs1のイデオロギーの闘いだ。カレーも美味いけど、やはり牛丼が1番。全く同じことが、このMSG大会に見事にフィットした気がする。

 

新日ファンなら当然理解されていると思うが、3試合のいずれも、互いに絶対に負けられない・負けたくない相手との試合が組まれている。

ザックvs棚橋はライバルストーリーなど見えにくいが、発端はNJCで負けたザックの完全な逆恨みからきているという事がミソだ。  ザック側からすれば、落ち目の棚橋ごときに負ける筈がない、とタカを括っていたのだろう。相手をナメてかかっていた自分も、丸め込みで虚を突いた棚橋も許せない。そんな思いがあったのか、あんなに荒れ狂うザックは珍しい。  一方の棚橋も、勝ったもののナメられっぱなしであるザック相手に今度こそ完勝したいとこだ。 英国の至宝もかかっており、戴冠となれば未知の防衛ロードが棚橋を待ち受けている。棚橋ほどのキャリアで、新たな刺激を得ることは難しい。だからこそ、内心モチベーションはかなり上がっているはずである。

内藤vs飯伏、ジェイvsオカダは詳しく書かなくとも言わずもがなである。 

 

試合内容世界一と評される新日本が、MSGを舞台に、対 WWE/対世界 に見せつける至極のカード。 いずれのカードも要注目だが、この3試合は特に目に焼き付けてもらいたいと思う。

No.2-② ★2019CC特集!期待の男、橋本大地‼︎

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■チャンカーの雪辱はチャンカーで晴らす。橋本大地に刮目せよ。

 

前項で2019チャンピオンカーニバル(以下CC)の決勝・優勝予想をしたが、私が最も注目している参加選手がそれとは別にいる。

「メインのステーキ(優勝予想の石川修司)はもちろん美味しいけれど、あの店はスープが格別に美味い」という感じだ。 伝わるだろうか?皆様にも注目してほしい、そのスープ…選手の名は

 

橋本大地

 

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あの橋本真也の息子であり、今や大日本プロレスのトップ選手である。

デビュー当初は好青年な印象だったが、私が少し見ない間に父親そっくりな顔と体格になっていた。男子3日合わざれば刮目して見よ、とはよく言ったものだ。

また、重爆キック、DDT、袈裟斬りなど、我々三銃士世代がキャッキャ言うような父親譲りの破壊技を繰り出している。

テーマ曲に【爆勝宣言】を使っていることも最高だ。

 

 

父親が一時代を築いた新日本プロレスに所属してほしいというファンの声も多かったが、ZERO-ONEや大日本を選んだ大地の選択は正しかったように思える。 

 

新日本とは違い、決して恵まれた環境とは言えないZERO-ONE。そこでの下積み経験は、ヤングライオンのそれとはまた違う厳しさがある。リング設営やチケット販売など、スタッフがやるような事もやらなければいけない。父親がスターである大地が新日本に所属すると、必ず色眼鏡で見てくる者が内にも外にも大勢出てくる。そうなると、甘やかされる事も、必要以上に厳しい事を言われる事もあったことだろう。 はたまた天狗になっていた可能性もある。それを考えると、しっかりプロレスの裏側の厳しさを学び、また大谷晋二郎佐藤耕平から橋本真也というレスラーの偉大さと魂を学ぶ事ができる環境のZERO-ONEこそ、大地の居場所として相応しかったと思う。

その後、新天地を求めて大日本に移籍するが、新日本でなく大日本を選んだのもよかった。現在の新日本には、橋本真也がいた頃の面影はあまりない。ストロングスタイルから、エンターテイメント性のあるアスリートプロレスに変わってきているからだ。 橋本真也が活躍していた90年代の新日本の闘いを体現しているのは、ストロングBJ/大日本プロレスだと私は思っている。父親の闘いをずっと見てきた大地が、そんな大日本の闘いに惹かれることは至極当然なのだ。

 

そして「時はきた」と言わんばかりに、新日と双極をなすメジャー団体・全日本プロレスの歴史あるリーグ戦に再びエントリーされた。2度目の出場である。

2年前に出場した際は、野村・ボディガーを下すも、諏訪魔・石川らに勝てず、2勝4敗でリーグ戦を終えた。厳しい結果だった。

しかし、今はあの頃の大地とは違う。

この2年の間、大地は大日本・ストロングBJの至宝「ストロングヘビー級王座」を戴冠し、2度防衛に成功した実績があるのだ。 団体のトップとして数ヶ月君臨した経験は、大地の自信を深めると同時に、あるコンプレックスを薄めてくれたことだろう。

 

そのコンプレックスとは、父・橋本真也だ。

目標であり尊敬もしているが、同時に比べられる対象として、あまりに偉大すぎる存在。その息子である以上、常に橋本真也の幻影が大地について回るのだから、 ある種の呪縛といってもいい。

大地自身も「自分と親父は別。自分がどういう見られ方をしているかは知っているが、橋本大地という個人を見てほしい。」とコメントした事がある。

王座を戴冠した際に涙したが、その流した涙は、大地個人の功績が認められた達成感があったからではないだろうか。

 

2年前にはなかった王者の経験、そして深めた自信。優勝してもおかしくないレベルだが、最低限勝ち越しでリーグ戦を終わらせ、2年前の雪辱を晴らしてほしいと願う。

No.2-① ★チャンカー出場選手紹介と優勝予想!!

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■優勝予想は満場不一致?  全日本プロレス春の祭典【2019チャンピオンカーニバル】展望。

 

新日本プロレスの、春の風物詩として定着したNJC。その激闘の熱も冷めやらない中、日本プロレス界が誇る、歴史ある春の祭典チャンピオンカーニバル(以下CC)が4月4日より開幕する。

 

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今年の参加メンバーは以下の通り。

【Aブロック】

宮原健斗(6年連続6度目の出場/2018年準優勝/現三冠ヘビー級王者)

満場一致で最高の男。全日本の棚橋といってもいい、今の全日本を支えている主人公的存在。棚橋よりポジティブかつ太陽感強め。

◆ゼウス(6年連続6度目の出場/2016年準優勝)

元プロボクサーで元ボディビルダーという異色のレスラー。前三冠ヘビー級王者。

石川修司(3年連続3度目の出場/2017年優勝/現世界タッグ王者)

諏訪魔とのタッグチーム「暴走大巨人」で、2018年度プロレス大賞最優秀タッグチーム賞を受賞。 フリー参戦だったが、今年から所属となっている。

青柳優馬(初出場)

Jr.からヘビー転向し、初のチャンカー出場。 期待の若手であり、今年デビューした青柳亮生は実弟

◆崔 領ニ(4年連続4度目の出場)

喧嘩上等のバチバチなプロレスが得意。今やチャンカーの常連。

青木篤志(初出場)

欠場となった真霜拳號の代打として出場したJr.戦士。

真霜拳號(2年ぶり4度目の出場)

KAIENTAI-DOJO所属。 一時期、新日本にも鈴木軍の一員として参戦していた。右肩腱板損傷・神経損傷により欠場となった。  

ディラン・ジェイムス(2年連続2度目の出場)

ジェームス・ライディーンとしてZERO-ONEで活躍していた大型レスラー。素行が悪いとこが少し心配。

◆ギアニー・ヴァレッタ(初出場)

昨年から全日本に参戦し始めたマルタ共和国のレスラー。 TAJIRIいわく、タイプ的にランディ・オートンに似ているらしい。

岡林裕二(7年ぶり2度目の出場)

大日本プロレス所属。ストロングBJの申し子とも称される。シングルはもちろん、関本とのタッグチームでも輝かしい戦績を残している。

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【Bブロック】

諏訪魔(3年連続14度目の出場/2008年優勝/2006.2012.2015年準優勝/現世界タッグ王者)

全日本を支え続けてきた、殺気みなぎるデカくて強い最強レスラー。意外とチャンカー制覇は1度のみ。

野村直矢(4年連続4度目の出場)

秋山体制全日本初の生え抜きレスラー。先の三冠王座挑戦で宮原と激戦を繰り広げた強者。心と体の強さが目を惹く。

ジェイク・リー(2年ぶり3度目の出場/現アジアタッグ王者)

若手中心のユニット「Sweeper」のリーダー的存在。総合格闘技経験もある。 復帰初のチャンカーで結果を残したいところ。

◆ジョー・ドーリング(3年連続9度目の出場/2017年準優勝)

武藤全日本時代からの常連外国人。 諏訪魔との大型対決は見もの。

ヨシタツ(2年連続2度目の出場)

強いのか弱いのか⁉︎ 一発逆転でリーグ戦を賑わすこと間違いなしの愛されキャラ。

橋本大地(2年ぶり2度目の出場)

大日本プロレス所属。父・橋本真也に容姿はもちろん、ファイトスタイルも似てきた。メジャーでのタイトル獲得が期待される。

◆サム・アドニス(初出場)

失礼ながらよく知らない選手。メキシカンのトランプ信者らしい。

◆ジョエル・レッドマン(初来日初出場)

こちらもよく知らない選手。WWEにも在籍していたそうだが、現在はRPW所属。オカダとも対戦したことがある。

吉田隆司(初出場/現オープン・ザ・トライアングルゲート王者)

元サイバー・コング。参加メンバーの中では小柄にあたるものの、パワーは文句なしだろう。

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■決勝は本命・宮原vsジェイク⁉︎ それとも…。

 

出場メンバーをザッと紹介したが、優勝予想は本当に難しい。NJCやG1よりも遥かに難しいと思う。本当に誰が突き抜けてもおかしくないメンバーを揃えているからだ。

それでも本命を1人挙げるとするなら、やはり三冠王者宮原健斗だろう。昨年も三冠王者として参加し、決勝進出を果たしたものの、外敵・丸藤に敗れ優勝を逃している悔しさをはらしたいところ。

そして、そんな宮原と決勝で対するBブロック代表は、大混戦をジェイク・リーが勝ち上がると予想する。先の三冠戦でライバルの野村が男を上げたばかり。ジェイクとしては、せめて決勝進出して、存在感を示したいことだろう。

以上が2019CCの予想…

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プレイバック!プレイバック!

 

三冠王者である以上、本命が宮原健斗であることに変わりはないが、Twitterなど見ていても、優勝予想はバラバラ。本命の宮原ですら、試合後のマイクで言うように「満場一致」の優勝候補ではない。

実は私も、本命は宮原という思いと裏腹に、ある選手の決勝進出・優勝を予想している。

 

その男の名は、石川修司

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今年、全日本所属となった石川。全日本のデカくて強い闘いはもちろん、DDTでデビューした石川は、実はプロレスの幅が広く、そして意外とお茶目。(茶目っ気は優勝に関係ないが)

2年ぶりのチャンカー制覇に向けて、盟友・飯伏幸太と合同練習も行い、新技「チャンカンスープレックス」なる完全オリジナル技を編み出した事を発表した。人でなしな技が多い飯伏ですらエグいと漏らす、殺人技だそうだ。その新技にチャンカンの名称を入れるところに、今大会への意気込みを感じる。

また、石川は長年フリーで参戦してきたものの、所属選手並にファンから愛されてきた選手。そんな石川が本当に所属選手になったのだから、ファンの応援も一際大きくなっているように思える。私の感覚では、石川待望論みたいな空気すら感じてしまう程だ。

 

という訳で、リングのチャンカー予想は、決勝・石川修司vsジェイク・リー。優勝・石川修司

もちろんこの予想も、数ある「満場不一致」な予想の一つに過ぎないのだが。

No.1-3 創刊 〜 私とプロレスの出会い

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今回は、モンゴルマン太郎がプロレスを好きになったキッカケについて書こうと思う。(誰が興味あんねん!)

 

私をプロレス界に導いたのは、友人の影響と浦安鉄筋家族というマンガの影響が多分に大きい。しかし、いくら友人がプロレス好きでも、私自身に興味がなければハマらなかっただろう。

プロレスに出会う前のモンゴルマン太郎少年が、ほんの少しプロレスに興味を持てていたのは、何かの雑誌で見かけた「黒いあの方」のカッコよさに心惹かれていたからに他ならない。

 

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黒のカリスマ蝶野正洋

 

当時、私が持っていたプロレスのイメージとは全く違うビジュアル。 アメリカンというか、カッコいい不良というか、一目でダークヒーロー的な要素が表現できていた。

余談だが、幼少時シャドームーン(※仮面ライダーの敵キャラ)に憧れていた私は、生来ダークヒーロー好きなのだ。

そんなダークヒーローが、どんな人物でどんな試合をするのか、そしてプロレスとは何なのかという興味が、私を闘いのワンダーランドへと誘った。

時は正にnWo絶世時代。彼らの振る舞いやアクションは、たまに昔の映像で見る猪木や馬場しか知らなかった私には、とんでもないカルチャーショックで、未知の世界に飛び込んだかの様だった。

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そして蝶野を皮切りに、橋本、武藤、健介、ライガー、金本、大谷、カシンなど当時の新日本レスラー達にビッシビッシ魅了されて、気が付いたら骨の髄までプロレスに浸かり込んでいた。

 

プロレスファンとなり、もう20年の時が流れたが、未だに私の中で蝶野を超えるカッコいいレスラーはいない。蝶野の入場シーンを見るだけでもGWを潰せそうな程だ。

蝶野は「このリングに神がいる」と猪木を神発言した事があったが、私にとっての神は蝶野だ。2度ほどイベントで握手したが、私は緊張でガチガチだった。緊張するさ、だって神だもの。

 

そんな蝶野の魅力は、また別の機会に改めて書きたいと思う。 そして、それを書き出したら今に至るまでの数々のレスラー達の魅力も個々に書きたくなるだろう。 

プロレスとの出会い、ONE LOVE神に感謝。

 

 

※画像は「新日本公式サイト」「蝶野正洋公式ブログ」等より引用。