週刊リング

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Vol.16《純血の血筋!帰ってくる方舟の盟主‼︎》

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■1.4興行は新日本だけじゃない!方舟の盟主を決める1戦がある!

2020年1月4日。

「1.4」といえば、新日本が毎年東京ドーム大会《レッスルキングダム》を開催している日であることは、もはやプロレス界の常識だろう。しかし、今度の「1.4」は新日本だけじゃない

東京ドームのお膝元である後楽園ホールで、プロレスリング・ノアが興行を行う。同日に敢えて近場で、しかも2連戦の興行となる。今回は新日本もドーム2連戦。集客面など色々な戦略もあるだろうがノアは強気に攻めたものだなと感心させられた。

カード的には新日本にも負けないものが揃ったと思う。マイケル・エルガン参戦、小川良成GHC Jr.王座挑戦、杉浦vsマサ北宮のGHCナショナル選手権などなど、期待度は高い。

何と言っても最注目なのが、メインでもあるGHCヘビー級王座選手権試合 (王者)清宮海斗vs(挑戦者)潮崎豪だ。これは、今後の方舟の盟主を決めるにふさわしい1戦になるだろう。

 

潮崎豪は、ノア"最後の純血種“。

潮崎豪ノアの"純血種"である。

全日本ではなくノアでデビューし、小橋建太の弟子として豪腕を継承し、三沢光晴の最後のタッグパートナーを務めていた潮崎。

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三沢亡き後、即座にGHC王者となり団体を支えたこともあった。現在のノアは脱・三沢を図っているとも言われるが、ノアの魂は現在でも三沢であり小橋であると私は思っている。なんと言っても三沢こそがノアの創造主であり、ノアの力を最初に証明したのが小橋だからだ。そんな2人と交わり戦った実績がある潮崎こそノアの最後の純血種であると表現したい。

三沢という絶対エースを失った直後の王者であった潮崎は、ノアの次期エース候補として、新日本勢(岡田、棚橋、真壁、中邑)との戦いにも参戦。「ノアに潮崎豪あり!」とプロレスファンにアピールするには絶好の機会だった。団体内でも輝かしい活躍をして、世間にノアの潮崎豪を認識させていった。

今後もノアの大黒柱として活躍していくことを誰もが期待していたのだが、なんと潮崎は秋山らと共に全日本プロレスへ移籍する。武藤らの大量離脱があった全日本の主軸になる…つもりだったが、これもまた退団。ノアへ出戻りとなるのだった。

個人的な感想でいえば、全日本へ移籍した頃からノアへ戻ってきて暫くの間、潮崎は迷走していたように思う。全日本でも確かな活躍はしていたのだが、どこか吹っ切れてないというか自信がなさげというか、潮崎らしくなかった。そんな潮崎が、ようやく最近になって失っていた自信を取り戻してきたように感じる。AXIZがあったからこそ、中嶋勝彦の存在があったからこそ、潮崎は復活できたのではないか。

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そうして復活した潮崎豪。目指すはノアの頂、GHCベルト。満を辞しての挑戦だと私は思っている。

GHC王者の風格が漂ってきた若き王者に、機を熟したノアの純血種が挑む今回の構図はとても興味深い一戦である。

「おせちもいいけどカレーもね」というフレーズがあったが、正に今回「1.4、新日本もいいけどノアもね」と言わせてもらおう。

 

次回、またリングの上で。

Vol.15《俺はただオマエをぶん殴りたいんだよ‼︎》

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■大晦日対決!因縁の諏訪魔vs武藤‼︎

12.31 WRESTLE-1大晦日興行エディオンアリーナ大会》、2019年を締めくくるに相応しいプロレス祭りとなりそうだ。

ストロングマシンあり、TAJIRIあり、電流爆破あり、ワイルドあり、イケメンあり、ノアも全日もドラゲーも何でもありの興行になった。

その中でも今回注目しているのが、セミ6人タッグ《武藤、ゼウス、望月vs諏訪魔、近藤、石川》だ。

この対決、先日のデストロイヤー追悼興行での試合後、近藤修司が盟友・諏訪魔

「大晦日、誰をぶん殴りたい?(訳:誰と試合したい?)」

と尋ねた結果、

「(この日に試合した)鈴木みのる以上にぶん殴りたい相手は武藤敬司しかいねぇだろ。(訳:武藤敬司と試合させろ、オイッ)」

と応えた事から始まっている。

何故、諏訪魔は武藤をぶん殴りたいのか? 

それは、2000年代半ばまで歴史を遡る必要がある。

 

■恩師・武藤との決別

 

2004年、全日本プロレス大型新人がデビューした。名前は、諏訪間幸平。のちの諏訪魔である。

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マチュアで実績を残し、尚且つ当時全日本プロレス社長の武藤敬司が好む大型の体格であった諏訪間は、スーパールーキーとして華々しくデビューを飾った。デビュー間もないのに、メインの試合に名を連ねるこもあったし、それこそ武藤敬司とタッグを組み世界タッグに挑戦したこともあった。

その後、VOODOO-MURDERSに加入しヒールへ転向。リングネームを現在の諏訪魔に改名した。VOODOO-MURDERS脱退後は、三冠王座やチャンカン制覇など実績を残し、武藤全日本の象徴となるに至った。

そんな矢先、団体内の揉め事から、武藤敬司をはじめとする全日本所属選手の殆どが全日本プロレス離脱を表明した。多くの選手が武藤に付いていく中、諏訪魔はいち早く全日本残留を宣言。それは、恩師である武藤との決別を意味していた。

当時の諏訪魔のインタビュー記録が残っている。

「武藤さんには文句ひとつない。俺をここまで育ててくれた。感謝しかないですよ。ただ、俺は全日本プロレスから離れるという行動はできない。」

こうして諏訪魔は残留。秋山らと共に全日本を盛り立てていくこととなる。

時には厳しい時代もあった。それでも宮原やゼウスらが加入し、徐々に全日本は盛り上がりを見せていく。こうして、今現在の全日本プロレスがあるのだ。

 

■現在の自分を感じてもらう為にぶん殴りたい

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先に述べたように、諏訪魔は武藤に対する文句や恨みはないと言っていた。しかし、厳しい状況の中ガラガラの会場で試合するうち、心のどこかで「武藤さん達がいてくれたら…」と思ったこともあったのではないだろうか。やはり、武藤への恨みや憎しみが0であるとは思えない。

しかし、遺恨ばかりではないだろう。むしろ、本人も公言していた通り、感謝の気持ちの方が大きいはず。武藤らが抜けた全日本を支えてきた意地、成長を遂げた自分、それを恩師である武藤敬司に見てもらいたい。実際に肌を合わせて感じてもらいたい。それこそが、諏訪魔の本心だと私は思う。

全日本に残り支えてきた意地、プロレスラーとして育ててくれた感謝、それらにほんの少しの恨みも込めて、大晦日諏訪魔武藤をぶん殴る

私は、その瞬間をしっかり目に焼き付けたいと思う。

 

以上、続きはまたリングの上で!

 

Vol.14《新日本プロレスはレェェベルが違う⁉︎》

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■ドームのカードに不満なファン多数

1週間と少し前、《WORLD TAG LEAGUE(WTL)》が終わり、東京ドーム2連戦のカードが出揃った。

概ね予想できていた事だったが、ドームのカード編成に対するファンからの批判の声が多かったように思う。そもそも、twitterなどネットの世界なんてのは批判したがりなのは置いといたとしても、あまりにも偏りのあるカードに、ファンは憤りを素直に表していた。

その憤りの理由は、多くのファンの支持を集めるEVIL、鷹木、棚橋、みのる、タイチ、オスプレイなどなど多くの選手に対して、活躍に見合うカードを与えられていない為だ。

しかし、今や大所帯の新日本プロレスとしては、東京ドームといえど選手1人1人に好カードを用意することは容易ではない。興行時間にも興行日数にも限りがある。そう考えると、今回のドーム2連戦、現時点で組めるベストに近いカード編成なのかもしれないとも思えてくる。ただ唯一、棚橋のカードが1.4で組まれてないことは到底納得できないが。今後の追加サプライズに期待する他ないか。

 

■生の感情は、シナリオを超える

さて、話は本題に入る。

今日の本題は、東京ドームで組まれている《NEVER無差別級王座戦 KENTA vs後藤洋央紀についてだ。柴田という共通項を軸にして徐々に対立を深めてきた両者。

しかしながら、このカードは本人達の意思というよりは、会社に組まれた試合という印象が強い。それでもtwitterのやり合いや、襲撃を重ねながら遺恨を深めてきた。悪いカードではないし、その後の展開も含めて面白い試合になるのではないかと思う。だが、KENTA絡みでいうと、もっとドームに相応しい試合がある。それは鈴木みのる戦だ。

思いおこせばWTLのカード発表があった際、これは必見と思った組み合わせがいくつかある。《棚橋vs鷹木》《みのるvsタイチ》そして、《みのるvs KENTA》。どの組み合わせも期待通りの好勝負だった。その《みのるvs KENTA》の好勝負の結果、ドームでのNEVER戦が確実視されている後藤の存在が霞んで見えなくなった程だ。試合後のファンの声も「後藤戦よりも、KENTA vsみのるが見たい」という声が多く挙がっていた。

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元々、みのるは自分以外の全ての選手に敵意剥き出しである。新顔である鷹木やモクスリーなどにもケンカを売りまくっているし、オカダや棚橋らエース格とも存分にやり合ってきた。ジェイ・ホワイトとはまだ殆ど絡みがなかったりもするが想像するだけで刺激的だ。他にも、みのるが絡むだけでファンがワクワクするカードが目白押しなのである。

そこには、みのるのフリー契約としての意地がある。「お前らに負けてたまるか」という本気の感情、生の感情があるからこそ、対戦相手も本気になってぶつかってくる。それは決してストーリーではなく本物である。こうして、たくさんのおもしろい伏線が作られていくのだ。

このように、会社が意図したシナリオを、時に本気の感情が超えてくるケースはしばしばある。

現在の新日本は、シリーズでタイトルマッチが組まれると、それに向けて毎日前哨戦を行うスタイル。毎日毎日毎日毎日同じ相手と戦う。昔は違った。前哨戦はほんの数試合。タイトルマッチを控えていようが、全く関係ない相手とも戦う時代が確かにあった。その時には、先述したように「こっちの相手とやった方がおもしろいのでは?」という組み合わせも多くあり、無論そこには選手の生の感情が見て取れたのだ。その生の感情こそが新日本プロレスであり、ストロングスタイルなのだと私は思う

分かりやすさを強調する現在の新日本プロレスには、そんなこと出来やしないだろう。そういう意味では、昔の新日本プロレスは人間関係とか格段に面白かった。

現在の新日本プロレスは、人間関係などのリアルさを排除した分、試合の中身やエンタメ性でカバーしている。それで充分、今の時代にフィットできているのだから、素直に新日本プロレスは凄いと思える。そして、今でも充分におもしろいと胸を張って言える。新日本プロレス、やはりレェェベルが違う

だが昔からのファンとしては、物足りなさを感じるのも事実。そういった意味でも、今後にますます期待していきたいと思う。

 

以上、続きはまたリングの上で。

Vol.13《内藤哲也よ!全日本へ来い‼︎ の巻》

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■内藤と新日本。方向性の違いが大きく…

1.4、1.5と連日開催となった東京ドーム大会「レッスルキングダム14」

私個人としては非常に残念な流れだが、今回のドームの目玉はなんといってもIWGPを巡る2冠争奪戦である。

2冠の資格を有するのは、現在の4強(オカダ、飯伏、ジェイ、内藤)。

各々がドームに向けて自己アピールを始めているのだが、唯1人、そこに水を差すように沈黙を貫く男がいる。

そう、内藤哲也だ。

あれほど饒舌だった男が、ここ最近リング外でのアピールは殆ど0に等しい。

常にファン目線を考える内藤のこと、今後どの様などんでん返しをするか期待していたが、どうも違う思惑があるのではないか、との疑問が生じてきた。

それは、新日本プロレス公式スマホサイトで連載している内藤の日記を読んだ瞬間に感じた。「内藤と新日本プロレスの間に大きな溝が出来てしまったのではないか?」

内藤のプロレス観と新日本プロレスの方向性が、大きく噛み合っていないのだ。

 

■内藤のプロレス観を表現できるのは全日本である

内藤は国内、特に地方のお客様へのサービス精神を大事にしている。

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かたや新日本プロレスは、現在世界進出に目が行っており、これまでも、内藤はその事に関してチクチクチクチク苦言を呈してきた。

タッグリーグの在り方について、地方巡業についてなど、内藤の発言はファン目線でとらえれば常に正当な事を言っている。

しかし、当の新日本プロレスは内藤の発言に対して1度も実行したことが無いのではないか?

その一方で、棚橋がコンクルソ(ボディコンテストの様なもの)を行うと発言すれば、現に会社も動き出す始末。

内藤が不憫、棚橋びいきというつもりはさらさらないのだが、新日本はあまりに内藤の言動を無視しすぎているのではないかと思える。

そういう立ち位置といえばそうなのだが、LIJというユニットどうこう抜きにして、素の内藤哲也新日本プロレスの方向性の違いが大きいのは事実だろう。この溝は内藤の価値観が変わらない限り、更に深まることは間違いない。ファン時代から新日本プロレス一筋だった内藤だが、新日本プロレスは大きく変わり、国内を重視したい内藤のプロレス観とかけ離れてしまいつつある。

そんな内藤のプロレス観を十分に表現できる場所は、最早新日本プロレスにはない。最適なのは全日本プロレスだと思う。

大きくなりすぎた新日本プロレスとは違い、全日本プロレスは、少なくとも現状では世界進出など考えていないだろう。地方だろうがどこだろうがファンサービスの良さも評判が良い。

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所属選手も飽和状態ではなく、ほぼ全員が毎シリーズ毎大会に出場が可能。

また、昔ほど大型選手のぶつかり合いというイメージもない。現に、今の三冠王者である宮原健斗は内藤とさほど変わらない体格だ。新日本の中でも軽量である内藤でも、何とか戦っていけることだろう。

ひと昔前、長州らは、新日本→全日本→新日本とキャリアを重ねてきた。内藤くらいの主力選手が1度全日本に移籍となれば、これはかなり面白くなる。プロレス界全体で見れば、間違いなく業界が発展する材料となるだろう。ドリームカードとして、諏訪魔やジェイクとの対戦など、とても見てみたいとも思う。

 

沈黙を貫き通す内藤。ドーム前に何らかの発言をする前の布石なのだろうが、新日本へ対する不満や諦め、そしてやりきった感を本人が感じてしまったいる部分もあるのかもしれない。LIJの内藤でいることに疲れや限界がきているようにも思うし。

そんな内藤がもし新天地を求めるのであれば、こう言いたい。

「内藤よ、全日本プロレスへ来い!!」

 

続きはまたリングの上で。

Vol.12《プロレス大賞MVPは満場一致で…‼︎ の巻》

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■MVPはプロレス界最高の男!

早いもので12月になった。今年も東スポプロレス大賞の時期が近づいてきているということだ。みかんを食べすぎたせいで、その辺のオレンジよりもオレンジになった爪先を見つめながら、私は今年のプロレス大賞MVP(最優秀選手)受賞者を予想してみることにした。

オカダ・カズチカ》《飯伏幸太》《清宮海斗》…いやいや、どれも決め手にかける。そうだ、年間通して活躍した《ウィル・オスプレイ 》…いや、外国人での受賞はなかなか厳しそうだ。……待てよ。ちょ待てよ。そうだ。《宮原健斗》がいる!

三冠王者を年間通して保持し、春の祭典チャンピオンカーニバルも優勝した、全日本プロレス絶対王者。王道トーナメントこそ逃したものの、それでも結果は準優勝。優勝したジェイク・リーには、その後の三冠王座戦で見事リベンジを果たしている。また、団体外の興行でも、棚橋や武藤らと絡めるほどビッグな存在となったように感じる。

自身を最高の男と称する宮原が、ついに今年MVP受賞という栄冠を手にし、プロレス界最高の男となることを、週刊リングは確信した。

防衛ロードも決して安パイなものではなかった。石川修司とは、チャンカンで1度敗北を喫した直後に王座戦を行い、野村直矢やジェイクは機を熟してのタイトル挑戦で、その勢いにのまれてもおかしくない状況だったように思う。それでも宮原は勝ち続けた。そして勝つ度に絶対王者の牙城は高くなり続けているように思える。

来年は、待ちに待っての諏訪魔との王座戦を見たい。諏訪魔諏訪魔で、最近は実に楽しそうにプロレスをやっている。年末大晦日には6人タッグながらも因縁ある武藤敬司との対戦も組まれている諏訪魔。団体内ではジェイクとの抗争が勃発しつつある。それらに一区切りつけてからの年始での三冠挑戦が濃厚と私は考えている。

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宮原健斗vs諏訪魔。ジェイクらが台頭してきた今でも、このカードこそが全日本の頂上決戦だろう。早くも、その時が待ち遠しくてたまらない。そのカードが実現する時は、きっと、宮原健斗プロレス大賞MVPという栄冠を手にしたプロレス界最高の男となっていることだろう。

 

■プロレス界に永遠に名を刻んでもらいたい

その他のプロレス大賞の予想も色々してみたいが、私の中では予想できない賞もチラホラ。しかし、ベストバウトだけは必ず挙げたい試合がある。それは

《6.5 両国国技館 ウィル・オスプレイ vs鷹木信悟

BOSJ決勝。互いに全勝でリーグを勝ち上がった、まさに最強vs最強の名にふさわしい決勝戦。開始1分以内にファンの心をガッチリ掴んだし、凄い技の応酬にもかかわらず危険さを感じることが少なかったのは2人の高い技術力の証拠。これ以外にないという程のベストバウトだった。

 

また、年間最高興行賞があるなら、

《11.2 両国国技館 NOAH the BEST 2019~美学のある闘い~》

を推したい。

全体的にバランスが良く、外れ試合は一切なし。外敵、王道、ドリームマッチと全て揃った文句なしの興行だった。

 

最後に忘れちゃならないのが、全日本プロレス青木篤志の存在。

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現役王者が不慮の事故でこの世を去るという今年最大の衝撃であった。

本当は青木のことを記事にもしたかったが、何を書いていいか分からず断念。過去に思いをツイートしただけで私なりに区切りをつけた。

今思えば、今年チャンカーに出たのも運命だったように思う。

これからの全日本Jr.の象徴となってもおかしくなかった青木。

そんな青木に、せめて特別功労賞を贈り、プロレス界にその名を永遠に刻んでもらいたいと切に願う。

 

最後は湿っぽくなったが、以上が今年のプロレス大賞の予想である。皆さんは誰を予想しますか?

 

続きはまたリングの上で。

Vol.11《俺たちは2人で1つ!タッグの季節にタッグを語る‼︎ の巻》

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■プロレスの醍醐味、それがタッグ!

プロレスファンの年末の楽しみといえば、タッグ。新日本も全日本も、恐竜がいた時代から必ず年末にタッグリーグを行うのが恒例となっている。

最近の新日本プロレスだけしか知らない方にはピンとこないだろうが、プロレスの醍醐味とはタッグといっても過言ではないほど、実は魅力の詰まったタッグ。2人の関係性(師弟・盟友・ライバルなど)や、ドリームチームにワクワクと心踊らせることもしばしばである。そんなタッグを心ゆくまで年の瀬に堪能できる日本プロレス界。それだけでも、日本に生まれてよかったーー、と叫びたい。

 

■天山&小島。2人の物語は大河ドラマでもおかしくない。

さて、早速だが、ここ最近で私が好きなタッグチームをいくつかご紹介させてもらいたい。

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まず、ノアのGHCタッグ王者チーム中嶋勝彦潮崎豪組》を推させてもらいます。私が最近ノア推しになってきているのもあるが、このチーム凄まじく強い。強烈な蹴りとチョップの雨嵐は、常に相手をボコボコにしてしまう。

次に、全日本プロレスで何度も世界タッグ王者に輝く暴走大巨人諏訪魔石川修司組》も爆推ししたい。大柄な選手が目立つ全日本の中でも群を抜いて「デカい・強い・凄い」。気の合う2人のやり取りも最高で、そんな2人が組んでしまえば、相手はもうボロボロである。

これまた全日本だが、野村直矢・ジェイクリー組》も素晴らしい。今年の最強タッグリーグ優勝候補として最も推したいこのチームだが、どちらかというとタッグチームとしての将来性を大きく期待している気持ちが強い。言わずもがな2人はライバル。組んだら離れたりを、これからも繰り返すかもしれない。そんな関係だからこそ、このタッグは面白い。

最後に現役ながらも私の中で殿堂入りしているタッグチームをご紹介。もうお分かりですね? そう、世界で1番強くて世界で1番カッコいいタッグチーム、天山&小島、略して天コジ天山広吉小島聡組》だ!

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当たり前すぎて気付きにくいかもしれないが、天山・小島組=天コジを、ここ数年毎年ずっと見られるというのは密かな贅沢だ。

天山と小島。京都銀行よりも、ながーーーーいお付き合いの2人は、タッグ界のリビングレジェンドと称してもいいだろう。初タッグで王座獲得し、約3年で新日本に名を刻むタッグチームに成長。その後、団体が分かれた2人だが、しばしばドリームタッグを結成して東京ドームのメインを張ったり世界最強タッグ決定リーグやG1タッグリーグを制覇してきた。小島が新日本に戻ってからも、主にタッグ戦線で活躍してきた2人。

ほぼ同期でありライバルであり背格好も似た2人の物語は他にも多くのエピソードがあり、それは大河ドラマになってもおかしくないほど。

現在の新日本で優勝戦線に絡むことは難しいかもしれないが、新日本の忖度さえなければ優勝してもおかしくない実力のチーム。天山のアナコンダバイスは屈指の関節技だし、小島のラリアットは紛れもなく世界一だ。

そもそも、急なマイキーボム1発であっさり沈む小島ではないでしょうに!!

 

さて、伝えたいことは伝えた。皆さんも好きなタッグチームを精一杯応援して、このタッグリーグ三昧の時期を楽しくお過ごし下さい。

 

続きはまたリングの上で。

Vol.10《ROPPONGI 3K 改め チームうな牛‼︎ の巻》

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■ROPPONGI 3K 改め チームうな牛‼︎

シリーズ通して行われた『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019~』。開催以来、最もレベルが高かったのではないかと思われる今回のリーグ戦を制したのは、ROPPONGI 3K。なんと今回の優勝で偉業も偉業の3連覇を達成しており、まさにJr.タッグでは天下無敵の最強タッグチームとなった。…なった。………なった?

 

なってない!!!

 

王者チーム石森・ファンタズモ組や、デスペ・金丸組、オスプレイ ・ロビーのBOP(BIRDS OF PLAY)、田口・ロメロの監督タッグ、これらのチームの方がタッグとしての完成度が高く、そして強い!何故このメンツの中、彼らが優勝できたのか?

それは荒削りながらも、ガムシャラに必死な彼らの熱い思いが、観客にも伝わり………ガムシャラ?熱い思い?

 

…そうでもないかな。

 

確かに、崖っぷちに立たされたROPPONGI 3Kには、鬼気迫るモノを感じた瞬間もあった。だが、彼らのキャラクターなのかなんなのか、感情が終始伝わりにくいのだ。これは田中と小松がROPPONGI 3Kとなってから、ずーーっとだ。

シングルだと、SHOへのファンの支持は凄いものがあるし、YOHも一定の評価を得ていた。これがタッグになると散々こき下ろされるのは、一重にこのコンビ合ってないのだ。

SHO、YOHという類似したリングネームまでつけていることから、会社は彼らを邪道外道やヤングバックスのような永遠の相棒にしたいんだろう。当人達も満更ではないと思う。しかしながら、互いの長所が噛み合わなさすぎる。すき家のうな牛と同じだ。(※うな牛は、あくまで個人の感想です)

ROPPONGI 3Kというキラキラした感じが、彼らの元来の魅力をなくしているという事もあるだろう。これは、ROPPONGI 3Kという雰囲気が、ロッキーロメロのような外国人だからこそ成り立つカッコ良さがあるのだ。SHOとYOHというシャレたリングネームを付けたところで、誤魔化せない。

 

ここまで強い言葉で彼らを否定するのにはワケがある。

私が完全に彼らに失望した事件は、ROPPONGI 3Kがタッグリーグ3連覇を成した翌日の11月4日に起きた。

崖っぷちからのタッグリーグ3連覇。喜びも束の間、トロフィーを石森・ファンタズモ組にかっさらわれた2人。その怒り、哀しみは如何程のものか、私は2人の対応に注目していた。

その対応が、これだ。

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絵文字…ふざけてんのか?遊んでんのか?ナメてんのか?悔しくないのか?どうでもいいのか?バカか?

プロレス関係で、こんなにガッカリしたのは久しぶりだ。最近、いいチームになってきたなと思ってた矢先のコレである。もう今のままの彼らを応援することはないだろう。

東京ドームで、ファンタズモからコテンパンに急所を踏みつけられてド汚いマネされて負けて涙するといい。少しはマシになるだろう。

 

SHOはそろそろシングル戦線に行ってほしいし、YOHは独自路線を突き進んだ方がいいんじゃないか?

彼らの今後の奮起に少しだけの期待を添えて、今回は激しく批判してみた。

猛省せよ、ROPPONGI 3K!