週刊リング

「週刊リング」は、気軽に気楽にプロレスを好き勝手語る気まぐれプロレスブログです!

No.11-1 《MOX! MOX! もっこすはラーメン屋。》

f:id:weeklyring:20190610122533j:image

 

■狂犬 in NJPW! モクスリーvsアンブローズが開幕。

新日本に衝撃が走った!!

あのWWEのトップレスラー《ディーン・アンブローズ》が6.5両国国技館で《ジュース・ロビンソン》と 【IWGP USヘビー王座】をかけて戦うというのだ。

私のようなライトなWWEファンでも、ずっとアンブローズが好きだった。変な理屈だが、試合巧者で有名な《セス・ロリンズ(棚橋ファン)》よりも好きなのだから大概好きだ。 そんなアンブローズが、《ジョン・モクスリー = MOX》として、新日本に本当に現れた。

例えるなら、平成仮面ライダーの映画に、アイアンマンが出たくらいのスゲー事なのだ。仮面ライダーもアイアンマンに決して負けてないけども、アイアンマンは飛べるしビーム出せるし日本のヒーローとは違う魅力がある。WWEスーパースターとは、それと同じ魅力があると思う。

そんなモクスリーがこの1週間、たった1週間で「ディーン・アンブローズ」を知らない新日本ファン達に猛烈に名前を売った。モクスリーの発する強烈なオーラが本物だったからだろう。ちなみに私が今までプロレス観戦した中で、そういった雰囲気を感じたのは、AJスタイルズ、オカダ、武藤敬司、そしてタイ・デリンジャー(笑)である。モクスリーもきっと同様のオーラを出しているに違いない。

 

 

そんなモクスリーの記念すべき新日本参戦第1試合、相手はジュース・ロビンソン

f:id:weeklyring:20190610222854j:image

ブレイク前の2人は、アメリカで兄弟のような関係性だったという。ジュースとしては、世話になった兄キに強くなった姿を見せたい、と非常に燃える展開である。

ここで敢えてジュースに焦点を当てるが、ジュースは、この試合で「負けて株を上げる」という、ある意味レスラー冥利につきる事をやってのけたと思う。それくらい素晴らしい試合を見せてくれた。

MSGでも思ったが、ジュースは意外とラフファイトに適性があると思う。新日本で一からキャリアを築き直した事で普段は隠れているが、その根底にはアメリカンなラフファイターが影を潜めているようだ。

そんなジュースの課題は、やはり前々から言われているように「パルプフィクション」という技にあるだろう。素人目にもなかなか決まりにくい技に見えるパルプフィクション。これを進化させるか、はたまた全く違う技を生み出すか? 新しいフィニッシュを手にした時、ベビーの外国人エースとしてジュースは新日本に君臨することだろう。

そして、話はモクスリーに戻る。ジュースのそんな強さを出させることに成功したモクスリー。年月は経っても「お前のことはおれが1番知っている」と言わんばかりである。流石だ。

アンブローズ時代からお馴染みだったデニムとタンクトップではなく、ちゃんとした試合着で現れたことに、新日本でしっかり試合するぞという意気込みも感じた。

はちゃめちゃな暴れぶりだったが、これが彼の持ち味。ジェリコのようにヒールを演じてるわけではない、モクスリーはただ生来の破天荒なのだ。

USヘビー王座を奪取したことで、ジュースとのストーリーもまた繋がるだろうし、継続参戦も確定した。そして、「ドミニオン大阪城ホールにも出ることになったのだ。

 

f:id:weeklyring:20190610225218j:image

ドミニオンでは、なんと第1試合。しかも、ヤングライオンの筆頭・海野翔太との試合が組まれた。これまた、予想外すぎてなんとも予測できない試合だった。

内容は力の差を見せつけ、モクスリーが圧勝。

そういえば、数年前の「ドミニオン」でも同じような試合があった。まだオカダが【岡田かずちか】だった頃に、当時「NOAH」のGHCヘビー級王者の潮崎と闘ったのだ。岡田がポテンシャルの高さを時折出すものの、潮崎が力の差を見せつけた試合内容は、今回のモクスリーvs海野と同じ展開。

今や新日本トップのオカダ・カズチカ。海野もこれから新日本トップへの階段を今後登っていくのだろう。

試合後、モクスリーは海野に肩を貸しながら一緒に退場した。G1参戦表明したモクスリーは、新日本のシリーズに参戦するということ。公式戦以外の際の「タッグパートナー」として海野に目をつけた、ということだろう。これは海野の力を認めたのか、それとも有名な赤い靴のオヤジにたかってギロッポンで遊びまくりたいのか、それはまだ謎である。そして、タッグパートナーとしての事情があるから、海野のG1参加は、やはり今回はまだのようだ。

 

そんなMr.破天荒のジョン・モクスリー。1番のライバルは、「ディーン・アンブローズ」という存在。つまりは過去の自分である。

f:id:weeklyring:20190610225520j:image

WWEという世界最高峰のリングで名前を売ったアンブローズ。そんな彼を「ジョン・モクスリー」が越えることができれば、これは本当に凄いことである。その為に、モクスリーは「AEWでのvsジェリコ」や「G1参戦」と、とにかく活発だ。

モクスリーvsアンブローズの開幕である。 どちらが勝つか、興味深いね〜。

増刊号 《Jr.は新時代へ! 最善最高BOSJ増刊号》

f:id:weeklyring:20190607074029j:image

 

■規模も内容も史上最高!  変わり始めたJr.の価値!

6月5日、約3週間にも及ぶ大激戦であった【BEST OF SUPER Jr.26】(以下BOSJ26)が、ウィル・オスプレイの優勝で幕を閉じた。KUSHIDA退団、ヒロム不在、さらに開幕直前にデスペラードとフィリップ・ゴードンの欠場が発表となり、一抹の不安もあった今年のBOSJ。しかし、蓋を開ければ、規模はさることながら内容も史上最高と言える大会となった。

決勝は大本命同士のオスプレイvs鷹木の対決。この決勝の興奮は、東京ドームで行われたオカダvsケニーの初戦を彷彿とさせるほど。凄すぎて思わず笑ってしまうくらいの超超超スゲー試合になった。 ヘビー級相手にも勝利した実績がある両者の激闘は、パワーとスピードがハイレベルに組み合わさった、これぞ【無差別級の極み】といえる内容だった。

期待が高かったSHOやファンタズモ、実力を存分に見せつけた田口やロッキー、王者として参戦したドラゴン・リー、代打ながらも奮闘したDOUKIと成田。他にも全選手が、それぞれに大会を盛り上げてくれた。ありがとう!

中でも、今回のBOSJで最もハネたロビー・イーグルスは、決勝へは進めなかったものの今大会のMVPといっていいかもしれない。不本意な形ではあるが、優勝したオスプレイにも勝利しており、「ドミニオン」の結果次第ではIWGP Jr.王座挑戦の可能性もある。また、バレットクラブの同門であるファンタズモとの因縁も生まれた。ユニット内で孤立しつつある彼の今後の立ち位置にも注目が集まる。この先、イーグルスオスプレイ、ファンタズモの三つ巴の戦いが繰り広げられる事は必至だ。

f:id:weeklyring:20190608075225j:image

 

□Jr.の凄さと強さを見せつけた。もうヘビーの下ではない!

さて今回のBOSJ、《週刊リング No.6》でも書いたし、他の記事でも目にしたのだが、KUSHIDAとヒロムがいない現状で、「新たな Jr.の主役が生まれる大会」になると予想されていた。しかし、終わってみればニューヒーローは今回生まれなかったのではないかと思う。オスプレイは元よりJr.のトップ選手だし、鷹木はハナからJr.に身を置くつもりはないだろうと誰もが思っていた選手。期待されていたSHOがトップ戦線の仲間入りを果たしたと思うが、結果が今ひとつだったので主役に躍り出たとはいえない。

しかし、今回のBOSJで確かに生まれたものがある。それは【Jr.ヘビーの変化】だ。

今までJr.は絶えずヘビーの下に見られてきた。ファン目線ではなく会社の扱いがそうだった。ビッグマッチでの試合数は少ないし、タッグマッチではJr.の実力者がヘビーに負けたりすることもザラだ。ポスターにも載せないし、グッズ展開も少ない。

だが、しかーし! 今回のBOSJを通して見たファンの中には、「G1 CLIMAX」よりも面白いと感じた人もいるはず。全体を通して、そのくらい素晴らしい大会だったと私も思っている。メンバーのレベルがピンキリで、いわゆるハズレ試合も多いG1 に比べると、まだBOSJの方がレベルが均衡しておりハズレ試合が殆どない。そんなJr.の凄さ(愛しさ)と強さ(切なさ)とレベルの高さ(心強さ)を再認識させる大会になった。

また、今回オスプレイと鷹木が揃って、無差別級での戦いを宣言した。Jr.やヘビーなど階級関係なしに強い相手と戦いたいという意思表示である。これは、タイチのように体重アップしてヘビーに転向するとか、飯伏のようにJr.の体重だがヘビー戦線に身を置くとか、そういう話ではない。微妙なニュアンスの違いではあるが、Jr.でありながらも、ヘビーとも対等に戦っていくという宣言である。これは、高橋ヒロムが言っていたように、「Jr.王者のままヘビー級王者を倒す」という意味合いと近いと思う。

これらのことからも、【Jr.はもうヘビーの下ではなく、対等に戦えるブランドである】ということを証明したと思うのだ。

 

この価値観は生まれたてで、まだピンとこない人も多いかもしれない。しかし、現に決勝を戦った2人はヘビー相手に結果を出している。そんなオスプレイ相手に勝利したJr.選手もおり、例えばジェフ・コブに勝ったオスプレイに勝ったファンタズモだから、ファンタズモがコブに勝つことも有り得なくはない。オスプレイ、鷹木を皮切りに、Jr.戦士でもヘビーと対等以上に戦えることを証明していく機会がどんどん増えてきそうな予感がするのだ。

無差別級というのは、Jr.選手の特権である。ヘビーの選手は、階級の縛りがある以上、Jr.王座に挑戦できないし、BOSJにも出れない。しかし、その逆は出来る。現に、飯伏、柴田、ザックなどJr.階級の選手がG1参戦やIWGP挑戦を果たしているのだから。そう考えると、Jr.とは極めておいしいポジションだ。

選手それぞれで考え方や好みの違いもあるだろうから、近い体重同士で競い合いたいという純Jr.思考の者もいれば、オスプレイや鷹木のような選手もいる。これは、どちらが正解とはいえないし、前者の道を選択した選手が、後者の選手に劣ることもない。

少し前までは「体重差がある」という一言で誤魔化されてきたが、今のファンには通用しない。イイものはいい、ワルいものは悪いと、はっきり意見が言える時代である。例えば【YOSHI-HASHIvs田口】というカードが組まれたら、だいたい7割くらいの人が田口が勝つと予想するだろうから、いい加減にヘビー絶対主義の考えは改めていくべきだ。

 

きっとJr.ヘビーは、これから新たな時代へ突入していく。今大会がJr.の位置付けを変えた、と未来永劫語り継がれるかもしれない。

さぁみんな、新日Jr.についてこい!!!

No.10-⑵ ☆鷹木信悟、見えてきた全勝優勝。

f:id:weeklyring:20190526232053j:image

 

■BOSJ終盤戦へ!6年ぶり、全勝優勝はあるか⁉︎

f:id:weeklyring:20190526234301j:image

鷹木信悟の全勝優勝が実現味を帯びてきた。かっぱえびせん」か鷹木か、というくらい止まらない快進撃。

この快進撃は、初戦でSHOに勝利したことも大きい要因だと思う。あの激闘を制したことで、いきなり大波に乗ることに成功した。一方、負けてしまったSHOは、いい試合はするものの今一つ波に乗り切れず、最終戦を迎える前にリーグ敗退という悔しい結果である。

金丸やTAKAといった曲者、ティタンのようなルチャドール、ベテランのタイガーマスク、そして王者ドラゴン・リー。 これほどの猛者が誰も鷹木を止めることは出来なかった。

最低最悪のバッドエンドとも呼ばれた【BOSJ20】で優勝したプリンス・デヴィット(現フィン・ベイラー)以来の全勝優勝が、もうそこまできている。

f:id:weeklyring:20190528224743j:image

ここまでくれば、石森またはBブロック代表の誰か(やはりオスプレイか?)しか、止められない。 

鷹木が全勝優勝するかどうか、BOSJ26の注目すべき点の1つとなっている。このオイシイ状況は、鷹木にとって大チャンスだ。

 

□新日Jr.生え抜きの意地。不動の4番は鷹木になるのか⁉︎

f:id:weeklyring:20190528232205j:image

この状況は確かに面白いのだが、やはりウォーズマンにベアクローを喰らい、モンゴルマンのマスクを被る事となってしまった経緯のある私としては、生え抜きを応援したい気持ちがある。

現在の新日本Jr.の主力は、殆どが生え抜きではない。純新日本は、ライガー、田口、ヒロム、SHO、YOH、成田(デスペは正体不明なので除外)くらいだ。実に少ない。時代錯誤かもしれないが、彼らには、新日本生え抜きレスラーとしての意地を見せてもらいたく思う。

 

そう、例えば、新日本Jr.は名門高校の強豪野球部。これまでチームを牽引してきたKUSHIDAキャプテン(彼も転校生だった)が卒業。エースの高橋ヒロムは休部中である。そこに地方の学校から転入してきた鷹木信悟が入部してきた。それが入部早々メキメキと頭角を現してきて、もうすぐ不動の4番に居座ろうとしている状況である。

更に、よくよく周りを見渡せば、レギュラーの殆どが留学生や転入生である。球拾いからしっかりやってきた新日野球部員からすれば面白くないに違いない。

 

いい選手がトップにいくのは当然だが、この状況に危機感や反感を持たない生え抜きは、新日本所属として如何なものか。

SHOはとことん鷹木に絡むべきだし、似合わないマネかもしれないが、田口なんかが鷹木に生え抜きの意地で噛み付けば面白いと思う。

そして、ここで敢えて注目したいのがYOHである。一見、鷹木に無関心のように見えるが、実はメチャクチャ意識してるのではないかと感じる部分もある。SHOとは違い、真っ向から直接勝負するのでなく、YOHは間接的な勝負を鷹木としているのかもしれない。流行りや周りに流されず、しっかり自分のプロレスをする。それにより、鷹木と自分のどちらがファンの支持を得られるかという間接的な勝負だ。私の考えすぎかもしれないが、こういった勝負論もアリアリのモハメドアリだ。

 

地方の学校と例えたものの、ドラゴンゲートはレベルが高い団体だし、ハルクやYAMATO、吉田隆司などいい選手が確かにいる。しかし、全体を比較した時、新日本とドラゴンゲートでは大きな差があるのは事実

移籍して早々に、第一線で活躍するのは容易ではない。パワーもスピードも超ド級鷹木信悟が規格外なのか⁉︎  実力者揃いの新日本の中で、本来持っていた鷹木のポテンシャルが全開したのか⁉︎  

とにかく鷹木は凄い選手なのだ。

全勝優勝するかしないか、楽しみに見守ろうと思う。

 

No.10-⑴ ☆絶対王者・宮原健斗の次期挑戦者は⁉︎

f:id:weeklyring:20190526184039j:image

 

■邂逅の時はきた⁉ 絶対王者vs四冠王者は実現するのか。

f:id:weeklyring:20190526192726j:image

5月20日全日本プロレス三冠王座戦。【王者・宮原健斗【最強挑戦者・石川修司相手に見事防衛を果たした。チャンピオンカーニバル2019(CC2019)で石川修司に敗北を喫していた宮原は、これで雪辱を果たしたことになる。CC2019では他にもゼウス、ギアニー・ヴァレッタ相手にも星を落とした宮原だったが、三冠王者でありながらCC2019を制し絶対王者となった現在、最早団体内に敵なしといっても過言ではない。

そんな宮原の次の防衛相手となると、なかなか相応しい相手が見つからない。誰が名乗りを挙げるのか、ファンとしては団体外に目を向けたくなるところだ。そこで、私が目を付けたのは、【剛腕・小島聡だった。

 

□宮原と小島の闘いは、新・旧の全日本エース対決である。

私が小島聡に注目したのにはいくつかの理由がある。

理由その1!

まず、小島聡の現在の標的が全日本プロレス社長・秋山準であることだ。

ジャイアント馬場没20年追善興行にて、6人タッグ秋山準との初対戦を果たした小島。昔の話だが、新日本の第3世代【天山・小島・中西・永田】らと、当時全日本の【秋山・大森・高山】は、団体は違えどほぼ同世代として比較されてきた。その後、他団体交流が活発になり、彼らが試合でぶつかる事も多くあったが、そんな中で唯一対戦がない組合せが小島と秋山だったのだ。小島は、この時を待ちわびていたのか、試合後には一方的に再戦の意思を示した。しかし、当の秋山本人はそれを意に介さずといった反応。この対戦が実現するかどうかは、小島が秋山をどう振り向かすかにかかっている。

仮に実現し、且つ小島が秋山相手に勝利した場合を想像してほしい。目をつぶって想像してほしい。三冠王者・宮原健人の姿が見えてこないだろうか。宮原からか、小島からかは分からないが、お互い興味を示してもおかしくないと私は思うのだ。

 

理由その2!

次の理由は、小島聡元・全日本であるということだ。しかも三冠王座とIWGP王座を同時に戴冠した史上唯一の四冠王者である。

そんな小島は、言うなれば過去の全日本の象徴。この対戦構図は実に面白いではないか。

f:id:weeklyring:20190526200249j:image

全日本プロレスの歴史とは、馬場全日本→武藤全日本→秋山全日本(現在)となっており、秋山全日本の中心にいるのが宮原健斗である。小島が武藤全日本の中心だったかは疑問だが、確かにエース格であり、また全日本で一時代を築いたことは間違いない。そんな小島が、秋山全日本のエース・宮原と対戦することは大きな意味がある。

以前、新日本で【挑戦者・棚橋弘至IWGP王者・武藤敬司に勝利したことで、棚橋が自他共に認める新日本の象徴となった歴史がある。それまでの棚橋は、過去の新日本ファンからは異質な存在と思われていたが、その1戦を機にファンの見る目は少しずつ変わっていったように思う。それは、新日本の過去の象徴であった武藤を越えたことが大きな理由だろう。

基本的に、全日本ファンは新日本ファンよりも暖かくて優しい。ファンの質を例えれば、新日本がスパイスカレーなら、全日本はクリームシチューだ。だから、以前の棚橋のように宮原を異質な存在として見る全日本ファンは多くないと思う。団体自体が、武藤全日本時代から一新していることも、その大きな理由だ。武藤時代からの在籍は諏訪魔と渕のみ。過去と比べようのない全日本を新たに創造したのだから、これはもうハンパないって。秋山全日本、ハンパないって。

だから、無理に過去と戦う必要はないのだが、あえて理由付けをしてみる。小島の三冠王者としての防衛記録は8回(2位タイ)、第55代王者だったころの宮原の防衛回数と並んでいる。ちなみに防衛記録1位は10回の川田。事実上引退しているといってもよさそうな川田相手に、宮原が戦うことは今後ないだろう。棚橋が武藤と対戦したのと同様、過去の全日本の象徴として対戦実現可能な唯一の存在、それが小島聡なのだ。

実現すれば、それは【新・旧 全日本エース対決】となり、絶対王者となった宮原の防衛相手として文句ナシである。

 

意外と計算深い小島のことだ。秋山の名前を出したのも、その背後にいる宮原を意識したのかもしれない。

だがしかし、vs秋山を経ての挑戦となると、スパン的に、小島が挑戦する前に少なくともあと1戦は王座戦がどこかで組まれるだろう。

となれば…

うん。次の防衛相手はヴァレッタしかいない。結局ね。

 

小島聡が古巣・全日本に参戦するということ、たとえ新生全日本だとしても、それは容易ではない。諏訪魔をはじめ、小島を拒絶する存在もいるだろう。

しかし、実現すれば相当楽しみなカードとなる。

ホーム・新日本では、なかなかチャンスのない小島。その実力は、まだまだ申し分ない。オカダや内藤とやっても、いい勝負すると思う。新日本を見返すほどの力を宮原相手にぶつけてほしいものだ。

No.9-⑵☆BOSJ決勝当確⁉︎ HDBNG旋風が起きるぞ。

f:id:weeklyring:20190521205146j:image

 

■《The Headbanga》、BOSJ決勝進出当確か⁉︎

Headbanga。 和訳しようとしても意味はよくわからない。だけど、あの選手を見ていくことで、私達はその意味を深く理解していくのかもしれない。その選手とは、ELP こと 《エル・ファンタズモ》

BOSJ参加選手の最後の発表枠「X」として、レスリングどんたくのスペシャルタッグマッチに姿を現したファンタズモ。以前から予告VTRで正体バレバレではあったが、正直よく知らない選手というのが多くの人の本音だろう。予告VTRの影響でハードルが上がった為か、その実力を疑問視する声も多い現状である。

しかし、誰が何と言おうとファンタズモは近い将来、必ず新日ジュニアの中心になる存在なのだ。

 

□成功した選手は、みなすべからく予告VTRが流れている。

f:id:weeklyring:20190521213052p:image

あるボクシング関係者が言っていた。「努力した者が全て成功するとは限らない。だが成功した選手は、みなすべからく予告VTRが用意されていた。」と。

最近、新日本では予告VTRが流行っているジュース・ロビンソンの対戦相手《DEATH RIDER》の謎めいたVTRを見て、誰だ誰だと予想する楽しい時間を我々は過ごしている。

思い起こせば、謎のカウントダウン【TIME BOMB=高橋ヒロムから始まり、【SWITCH BLADE=ジェイ・ホワイト】、BONE SOLDIER=石森太二、そして今回のエル・ファンタズモと続いている。 まだ出てきたばかりのファンタズモを除く3人は、みなすべからく王者となり、団体の顔として活躍する存在となった。 ということは、ファンタズモも遅かれ早かれ王者となることは間違いないだろう。

そんな男が、初出のBOSJで予選リーグ落ちなどするだろうか? 答えは“否”。 そんな印象に残らない終わり方はないと思う。

ファンタズモは必ず決勝進出する! …はず。

f:id:weeklyring:20190521213144j:image

優勝予想にも殆ど名前が上がっていないし、未だ注目度が高いとは言い切れない気もするが、

ファンタズモのような選手はノラリクラリといつのまにか勝ち星を重ねて、気付けば決勝に上がるという蝶野正洋タイプのようだ。

5月19日時点では、まだ無敗である。

やはり山場は、今週22日のオスプレイ。そして30日の田口戦になるだろう。

特にオスプレイは優勝候補の大本命。オスプレイを敗るということは、かなり大きな爪痕を残す結果となる。これができれば、最悪決勝進出しなくてもいいという合格ラインの1つとも言える。

 

今はまだ注目度が低いファンタズモ。 近い将来、必ずELPムーブメントが起きるはず。その時、乗り遅れないようにBOSJ中盤戦以降、注目してみてはいかがだろうか?

伊達に、バレットクラブ創始者プリンス・デヴィットを彷彿とした入場コスチュームを着てねぇぜ! ということが分かるはずだ。

No.9-⑴ ☆BOSJ前半戦特集①《BOSJの面白さの秘密を暴く!前半戦注目は石森と田口! 》

f:id:weeklyring:20190519205018j:image

 

■ BOSJがG1よりも面白く感じるのは何故か⁉︎

先週13日から開催された【BEST OF THE SUPER Jr. 26】(以下BOSJ)。 開幕から、ファンの期待度MAXメガ盛りだった SHO vs鷹木、博多を熱狂に包み込んだ石森 vsドラゴン・リーのカードを組むなどし、新日本の作戦通り、私たちはBOSJに一気に夢中になった。

2日目も、まだ新日本では未知数同士のエル・ファンタズモ vsバンディードや、実力者オスプレイや田口、注目のDOUKI、母性をくすぐる成田などがそれぞれ活躍を見せた。

そんなBOSJ、昨年も思ったけどG1より面白いよね? きっとそう思ってる人、私だけじゃないはず。そんなBOSJの魅力にリングイン

 

□1年に1度のシリーズ。普段見れない新鮮なカード。面白くないワケがない。

BOSJが面白い理由。それはズバリ、Jr.の冷遇が1つあると思う。

普段のビッグマッチでは、ヘビー同士のスペシャシングルマッチが組まれることはあれど、Jr.でそれが組まれることは少ない。最近ではJr.タッグタイトル前に、ちょこちょこしたシングル戦はあるが、そのタッグの本命同士を当てず、大方どちらが勝つか分かりきった試合が多いと感じている。先日の石井 vsEVIL、後藤 vsジェイのような「どっちが勝つか」というワクワク感のある勝負が足りないのだ。

では、それは何故なのか? Jr.同士のライバルストーリーが少ないからという理由に繋がる。ヘビーに比べて人材不足のJr.勢。 BOSJもゲスト的な外国人レスラーが多数出ている現状。ライバルストーリーといえば、ヒロムvsデスペ、 SHO vs鷹木、少し前ならKUSHIDAvsBUSHIなど、アツい感情を見せる試合はこのくらいかもしれない。うん、ヘビーに比べるとJr.同士のドラマが圧倒的に足りてないのが分かると思う。だが、それも過去の話。少しずつ人材豊富になり、今やJr.でも面白いストーリーはいくらでも組めると思う。後はマッチメーク次第なのだ。

しかし、なかなかJr.には焦点が当たらない現実。それが1年に1度、Jr.に焦点が当たるシリーズがBOSJなのだ。

普段の冷遇を晴らすべく、自己をアピールして闘う戦士達。普段シングルが少ないからこそ、新鮮味を感じることもできる。今やマンネリ化されたカードも多いヘビー戦線に比べて面白くないワケがないのだ。

かといって、Jr.の冷遇は私は嫌いである。今年のBOSJの盛り上がりを機に、今後のビッグマッチでのJr.を主軸としたカード編成を期待したい。

 

石森太二から、Jr.の絶対王者になる覚悟を感じた。

f:id:weeklyring:20190519205356j:image

今年、特にJr.愛というか覚悟を感じるのが、IWGP Jr.王者の石森太二。昨年準優勝の石森だが、まだ昨年はBONE SOLDIERとしての魅せ方が確立できてなかった。REBORN成功した今年は幅が広がり、昨年よりも伸び伸びとした試合を魅せてくれているように思う。

開幕前日の公開記者会見では「いまの新日本ジュニアには絶対王者がいないと思うから、俺が優勝してベルトを獲って絶対王者になる。」とか、鷹木に対して「SUPER Jr.は、お前のヘビー転向のための踏み台じゃねぇんだよ!」などJr.愛や覚悟を感じる発言。今大会で新たなJr.の主役が誕生する事を十分に理解しているのだなとわかった。

5月19日現在、3戦3勝の石森。難敵ドラゴン・リーへのリベンジは果たしたものの、まだ鷹木戦という大一番があるし、株価上昇中のSHOとの闘いも控えている。そう、Jr.を背負おうとしている男は決して石森だけではないのだ。覚悟という意味ではSHO戦は壮絶な激闘になることが予想されるし、自分の力を誇示するために鷹木も全力で石森を潰しにくるだろう。手負いのタイガーマスク、未だ未勝利の金丸なども決して油断ならない相手。石森が絶対王者になるべく、越えなければいけないハードルはまだまだあるようだ。

 

□メイン3連勝の田口。優勝すれば正式サポーターになれるかも。

f:id:weeklyring:20190519212542j:image

Bブロックでは、開幕からメイン3連勝の田口が存在感を示している。

普段のコミカルさは少し控えめに、存分に実力を発揮している。BOSJ26のために、新ムーブ「絡みつき式ギタり」を携えてきた田口は、YOH、DOUKI、BUSHIと英字だらけの敵を撃破してきた。

開幕黒星からスタートするイメージが強い田口が、今回は試合もマイクも絶好調。今こそ全盛絶頂・オーガズム田口なら、イクとこまでイクんじゃないかと本当に思えてくる。

田口がBOSJ優勝したら、現在は田口が勝手に応援しているラグビーワールドカップ2019】ラグビー協会公認でタグチジャパンに応援要請がくる可能性も十分アリだ。新日本もラグビー協会もWIN-WINでコラボできることだろう。そう考えると田口の優勝は、新日本にとってもビッグビジネスのチャンスとなる。

これほどメインを任されていることからも、新日本からの信頼が厚い田口。タグチ監督ではない本気の田口が観れるのはBOSJだけ(?)かもしれない。それだけでもBOSJは、やはり面白いといえる。

 

しかし、今年みんなが期待しているのは、やはりJr.の新しい主役の誕生。もはや主軸である田口が優勝するより、他の選手が優勝した方が面白いと思ってしまう。

若手が飛び出してくるのか、実力者達が主役の座を奪いにくるのか、どちらにせよ目が離せない展開が待っているBOSJ。

もっと、もっと、もっと、もっとーー、楽しませてくれることだろう。

No.8-⑵ ☆新日本が二部制になる? 私、提案させて頂きます‼︎

f:id:weeklyring:20190511225453j:image

 

■新日本二部制に提言!!ココをコウコウコウしたらいいのでは?

f:id:weeklyring:20190511230003j:image

新日本プロレス・菅林会長がいずれ新日本を二部制にしたいとの発言をしたことが話題になっている。選手飽和状態となり、興行に全選手が参戦できないこと、激闘続きの先週に十分な休息を与えることが目的だそうだ。

昔とは違い、選手は試合だけでなく、色んなイベントやメディア活動も行わなければならない。リング上でのパフォーマンスを強みとしている新日本にとって、選手のコンディション調整は何よりも大事。そういう方針にシフトチェンジしていくことも必要だと思う。

観戦に行って、自分が楽しみにしていた選手がシリーズに参戦していないというショックな出来事も減るだろう。

しかし、現実に二部制となることを考えた場合、様々な問題が想定され、不安の方が大きいようだ。私なりに、理想的な二部制の方法を考えてみた。菅林会長、木谷オーナー、メイ社長の参考になれば嬉しく思う。

 

WWEのような分け方はリスクがある。二部制にするなら階級別。

f:id:weeklyring:20190511224107j:image

WWE「RAW」と「SMACKDOWNのように選手を振り分けるのか? はたまた「NXT」の様な下部組織を置く分け方を導入するのか?

そのどちらも新日本には好ましくないと思う。二分する程、選手が飽和なわけではないし、この分け方はバクチのようなもので人気低迷のリスクが非常に高いと思うからだ。

そこで、私が提案したいのはヘビー部門】と【Jr.ヘビー部門】で分けるという方法だ。

元々、ヘビーとJr.をクッキリ分けていた昔の新日本。だからこそ、橋本vsライガーがドリームカードとなり得たし、階級を分けた闘いをシリーズ通して行うことで90年代の新日Jr.はバチバチのライバル関係を築けていた。いつのまにか、その垣根がなくなりヘビーとJr.の混合タッグマッチが組まれることが多くなった結果、Jr.の選手が負け役になる事が増えている。それがJr.がヘビーより軽んじて見られる最大の要因であると私は考えている。

 

ヘビーとJr.を分ければ、ユニット分裂もしなくていい(ヘビー・Jr.互いのCHAOSやLIJとして活動ができなくもない)。ベルトの新設も必要ない。闘いは尚のこと激化していくだろう。

ビッグマッチは二大ブランド合同開催にして、その際にNEVER無差別級王座戦6人タッグも含む)を行うなどすれば、オスプレイvsヘビー級や、内藤・BUSHI組など階級を超えたチームを観ることもできる。

そのうち、CTUのようなJr.戦士だけのユニットが結成されることもありえるし、Jr.のブランド力も上がる。

これ、我ながら名案だと思う。すごいでしょ⁉︎最高でしょ⁉︎ 天才でしょー⁉︎

 

二部制自体、あくまで噂というか構想段階の話である。少し前まで二部制にはしないと木谷オーナーが公言していたこともあるから、まだどっちに転ぶかは誰も分からない。

しかし、選手飽和状態は深刻な問題で、見たい選手を見れない事が最近は多すぎる。いい選手なのに日の目が当たらないこともある。WWEでは二部制でも試合に出る選手が限られているし、人気選手が十分な活躍の場やチャンスを与えられないこともあるので、二部制にしたからといって解決するかどうかは定かでないが。

ここから先は、新日本首脳陣のウデの見せ所。存分に悩まれよ。 あわよくば、私の意見を参考にしてもらいたい。 菅林会長へ届いてくれ、この想い!!